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「ここな、めっちゃ美味しいねん!Aにも食べてみてほしいわ」

「いや、あたしおなかすいてないってば…」



俺の頼んだやつ一口あげる!なんて言いながら注文する蓮。

食堂のおばちゃんとも楽しそうに喋ってて
蓮はみんなと仲いいんやなって思った。




「うっまそー!俺いつもこれやねん、はい、あーん!」


湯気のでる熱そうなからあげを持ち上げ、あたしの口元にもってくる。

蓮の言う通りすごく美味しそうで、あたしはそのまま口に入れた。




「…美味しい!…って、蓮?」



なぜか顔を真っ赤にして、ぽかんと口を開けている。





「お、俺ちょっとトイレ!」



そう言ってものすごい勢いで立ち上がり、トイレに走っていった。




なんなん…。てかからあげ冷めるやん。美味しいのに。

なんて思いながら蓮を待ってると、後ろから肩をポンポンとたたかれた。






「菅野さん!おつかれさまです!」

「Aちゃんおつかれ。蓮と一緒だったんだね」




へぇー!蓮って菅野さんにも知られてるんや。
やっぱり蓮はすごいなあ、皆から好かれてそう。





「そうなんです。色々と球場内案内してもらってて」

「そっかそっか。Aちゃん、今日の試合見ていくんでしょ?」





あ、そうだった。原監督に見て行きなって言われてたんやった。
でも、試合見てたら遅くなっちゃうよな…
蓮に送ってもらうけど、時間とか大丈夫なんかな…?




「ただいまーって、智之さん!おつかれさまです」

「おー蓮、おつかれ!蓮も今日の試合見て帰るだろ?」




菅野さんが蓮に尋ねる。



「あー、僕今日から運転手なんで。A次第っスね!どうする?A、時間大丈夫なら見て帰る?」

「え!いいん!?」



全然ええよって、優しいなあ蓮は。
顔はまだ真っ赤なまんまやけど笑



「じゃあ、俺先発だから。楽しみにしてて」


そういって注文をしに行く菅野さん。



「蓮、もうからあげ冷めたんちゃう?笑」

「い、いいねん!俺猫舌やから!」


もうとっくに冷めてるであろうからあげをフーフーする蓮がおかしくてつい笑ってしまった。



「てか蓮って、選手の方とも仲いいんやな」

「まぁ、ぼちぼち…」



謙遜しちゃって笑

たった数時間だけど蓮はみんなから好かれてるんやなって、納得できた。








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設定タグ:読売GIANTS , 坂本勇人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年4月22日 13時

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