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「智之ー」
後ろから聞こえた菅野さんを呼ぶ声に振り返るあたしたち。
「勇人さん、どーしたんスか?」
坂本勇人…!!これまた本物の!!!
「ケータイ忘れてんで。ってか横のヤツ誰?」
ヤツって…初対面やのに口悪すぎ!!
「あ、新しいボールガールのAちゃん!更衣室行くみたいだから一緒に行ってたんスよ。」
「ふーん」
じろじろと坂本勇人に上から下まで見られるあたし。
腹立つけど挨拶はしとかないとな…
「初めまして、南 Aです。よろしくお願いします。」
「……」
え!?無視!?めちゃくちゃ感じ悪くない?
…遊んでるって噂も凄いし、あんま近づきたくないなあ。
坂本勇人は菅野さんにケータイだけ渡してすぐに去っていった。
「ごめんね、愛想悪くて。嫌な気分にさせちゃったよね」
なぜか菅野さんが坂本勇人の代わりに謝ってくれる。
「いえ!全然大丈夫です、あたしは!」
まあ、もう関わることは無いやろうけど。
なんて思いながら歩いてると、更衣室についた。
「ほんとありがとうございました!」
「全然!また何かあったらいつでも頼って。」
そう言って歩いていく菅野さん。
ほんまに優しすぎやろぉ…。
菅野さんに案内してもらった更衣室に入り、パパっと着替えを済ましてから
原監督とお父さんのいる部屋へと戻った。
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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年4月22日 13時