それはきっと (ページ3)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:1,759 hit

• ページ3

そこまで仲良くなると

優吾の知らなかった面も見えてくるわけで

仲良い人には結構毒舌だったり

キャンプや温泉が好きで意外にアウトドアだったり

基本的に家には誰も入れたくなかったり

大学生なのに早起きが好きだったり

誰にでも優しかったり

こんな面知っちゃったら好きになるのも当然なわけで

あー好きかもしれないなんて気付いたのは

まだ仲良くなってそんな経ってない1年の冬のときで

そこから特になんのアクションもなく

私と優吾の関係も変わらぬまま1年が経った2年の冬

優吾が急に会いたいなんて言うから

部屋着の上からジャンパーを羽織って

コンビニまで歩いた

コンビニに着くとドアの横に優吾が立ってて

「寒いんだから中入っててよかったのに」

という私の気遣いの言葉を無視して

『お腹空いたわ。肉まん食う？』

と、もう半分に割っている肉まんを差し出しながら

いつものように花が咲くような笑顔で笑ってみせた