ゴーストハント【旧校舎怪談】 (ページ14)

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明日除霊する、と宣言した巫女さんは、ヒラヒラ手を振って廊下へ出ていった。

「ねぇ、ナル。時期に夜になっちゃうよ」

「あぁ…麻衣、夜月さん。気温の測定」

渋谷さんに言われた私たちは、温湿度計とクリップボードを持って二階に上がる。

一階はジョンが担当してくれたおかげで、私と谷山さんは昨日より早く気温の測定を終えることができた。

三人で集めたデータを見ると、二階西側が他より少し気温が低かったらしく、

そこにカメラを追加して今日の作業は終わった。

「明日は授業が終わったらここへ。できたら泊まる準備をしておいてくれ」

帰り際に渋谷さんが言う。

『問題がなかったら泊まりですか？』

「あぁ。今のところ危険はなさそうだからな」

『分かりました。準備しておきます』

「あぁ」

渋谷さんと会話してからグラウンドに出ると、真砂子が立っていた。

「A、晩御飯を一緒に食べに行く約束でしたわ」

『そうだったね。どこ行く？』

「この辺りのお食事処、どこかいい所知りませんの？」

『基本家で食べるからあんまり……。あ、桜並木抜けてちょっと行ったところに雰囲気いいお店があるんだよね』

「いいですわね！行きましょう！」

真砂子は私の手を取って歩き出す。

私も真子の手を握り返し、二人で並んで学校を後にした。