Target103＊今なら言える ページ9
カフェを飛び出した私は自転車競技部の部室へ向かった。
…さっき美佳に言われて気付いた。
確かにはじめは、勧誘もしつこいし怪我のこともあったから仕方なくマネージャーを引き受けた感じだった。
いざ入部してみたら思ったよりやることも多くて大変で、部員は癖のある人ばっかりでどうしようって思ったけど… それ以上に自転車で走るみんなの姿がかっこよくて、応援したいと思ったし、少しでも役に立てることが嬉しかった。
だから怪我が治った時、みんなが陸上を応援してくれるのは嬉しかったけど、もう必要ないって言われてるような気がして寂しかったんだよね…
私、全部怪我のせいにしてた。
でもそんなの本当は関係なくて、私がただ楽しかったんだ… みんなといて！
何がしたいかなんて、とっくに答えは出てた。
私は部室のドアを開ける――
東「何だっ！？」
真「え！Aちゃん！？」
さすがにちょっと息切れだけど…
ちゃんと伝えたい！
貴「私っ…、もっとみんなといたいです！この部をサポートしたいし、一緒にインターハイに行きたい！！ 勝手なことばっかり言ってすみませんっ！でも、これが本当の気持ちです！ どうかもう一度、私にマネージャーをやらせてください！」
私はバッと頭を下げる。
部室には荒北さんを除くインハイメンバーと、他の部員が何人かいた。
少しの沈黙が重い…
福「お前には陸上競技の才能と積み重ねてきた時間がある。それを投げてでもマネージャーをやりたいと？」
福富さんの言うことは正しい…
でも、今なら迷いなく言える！
貴「はいっ！もう決めました！」
福「そうか…。だが、マネージャーはインターハイが終わるまでだ！それが約束できるなら断る理由はないな」
福富さんは表情を和らげた。
貴「約束します…！ありがとうございます！ 精一杯頑張ります！」
福「ああ！こちらこそよろしく頼む！」
さっきまでの緊張した空気はどこかへ行った。
すると奥の方から、
「Aチャン！！」
と荒北さんが走ってきて…
その勢いのまま抱きつかれた。
わっ！！
荒「おかえりィ」
貴「ただいまです！(照」
すると…
真「あ〜！荒北さんずるい〜！俺も〜！」
東「じゃあ俺も〜！」
泉「Aさああぁん！(泣」
新「ははっ！なんかこういうのいいな！」
みんなが走ってくる。
そして…
どーん…！！！
後ろに倒れ込む。
荒「オメェら…！ちったァ加減しろ！」
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AＩ - この小説読んで荒北さんが推しになりました。荒北さんの赤面想像しただけで死にそうでした。 (2019年6月13日 0時) (
レス) id: c8f4a66f3e (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 虹色レインさん» 前から読んでくださっていたのですね…本当にありがとうございます(^^♪ 弱ペダキャラはみんな魅力的ですね☆+。 またIHその後の番外編を書こうと思っているので、よろしくお願いします！ (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - ほしのNMDさん» 嬉しいコメントありがとうございます!(^^)! 最後の方はシリアスな展開もありましたが…楽しんでいただけて良かったです♪ (2019年4月18日 21時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
虹色レイン(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと続きが気になってたので、更新されていて本当に本当に嬉しかったです(;∀;) bellさんが書く弱ペダのみんな可愛すぎます…！もう少し読めたらいいな…なんて勝手に期待しときます。笑 (2019年4月17日 20時) (レス) id: c70c0d4555 (このIDを非表示/違反報告)
ほしのNMD(プロフ) - とても面白かったです！ちょっと泣いたりしました！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: e25625a14c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Bell☆ | 作成日時：2018年6月18日 22時
