Target110*勝負に勝ったら ページ16
―残り10分。
貴「そういえばさっき新開さんと話してて気になったんですけど、荒北さんはハルトさんとの勝負、何を賭けたんですか?」
荒「…あっ!!」
やっぱりただ勝負を受けただけだったのかー!
予想通りでしたよ、新開さん…(笑
荒「そうだなァ… じゃあ、県予選終わったら俺とデートして?」
貴「デートって…!?//」
不意打ちの提案に、顔が赤くなるのが分かった。
その反応を見て荒北さんは楽しそうに笑う。
荒「俺さァ、あの爽やか野郎にはぜってー負けたくねェンだよ!突然出てきてAチャンにさらっと告白してっし! 俺の知らないAチャンを知ってるってだけでも腹立つのに…」
なんかそれって嫉妬みたい?//
あぁ、こんな話してると今の状況忘れちゃいそうだよ…!
貴「こんな時に何言ってるんですか!そんなのその逆も然りだし、私だって、私の知らない荒北さんを知ってる人のこと羨ましいって思いますから!」
荒「わーォAチャン男前〜//」
貴「ふざけてる場合じゃないですよっ!」
もうっ… 荒北さんと二人でいると何でこんなに心臓うるさいのっ?///
と、その時またケータイが鳴った。
新たに3年生の先輩が捕まってしまったらしく、残りは3人ということだ。
荒「残り時間は8分か… 見つかったら撒くのはキツイな」
貴「挟み撃ちされる可能性もあるから一本道には出ない方がいいかも…」
荒「じゃ、そろそろ出るか! この状態で爽やか野郎に見つかるのは避けてーし!」
貴「ですよね… あ、でも待って!」
行こうとした荒北さんを思わず引き止めてしまった。
荒北さんは不思議そうな顔をする。
でも… もう少し一緒にいたかった、なんて言えるわけないよね。
だから代わりの言葉を探す。
貴「あの、荒北さん!私のモチベーションを上げるために賭けてくれませんか? お兄ちゃんとのこの勝負に勝ったら、私のお願いを一つ聞いてほしいんです!」
荒「…? お願いって何だヨ?」
貴「それは…今は秘密です」
荒「何だソレ!(笑 まァいいぜ!どのみち負けらんねェし! 俺も勝つからデートの件忘れんなヨ!」
貴「はいっ!」
私たちは顔を見合わせて頷く。
なんだか、力が湧いてきた!!
その直後、後ろから声がした。
洸稀「おしゃべりなんてずいぶん余裕だねぇ?」
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AI - この小説読んで荒北さんが推しになりました。荒北さんの赤面想像しただけで死にそうでした。 (2019年6月13日 0時) (レス) id: c8f4a66f3e (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - 虹色レインさん» 前から読んでくださっていたのですね…本当にありがとうございます(^^♪ 弱ペダキャラはみんな魅力的ですね☆+。 またIHその後の番外編を書こうと思っているので、よろしくお願いします! (2019年4月18日 22時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
bell☆(プロフ) - ほしのNMDさん» 嬉しいコメントありがとうございます!(^^)! 最後の方はシリアスな展開もありましたが…楽しんでいただけて良かったです♪ (2019年4月18日 21時) (レス) id: 02603f117f (このIDを非表示/違反報告)
虹色レイン(プロフ) - 完結おめでとうございます!ずっと続きが気になってたので、更新されていて本当に本当に嬉しかったです(;∀;) bellさんが書く弱ペダのみんな可愛すぎます…!もう少し読めたらいいな…なんて勝手に期待しときます。笑 (2019年4月17日 20時) (レス) id: c70c0d4555 (このIDを非表示/違反報告)
ほしのNMD(プロフ) - とても面白かったです!ちょっと泣いたりしました! (2019年4月4日 13時) (レス) id: e25625a14c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Bell☆ | 作成日時:2018年6月18日 22時