■10. ページ10
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二宮「聞いてる？Aさん。」
A「………。」
二宮「Aさんのこと、好きだって言ったの聞こえてた？」
A「きこ………きこ…………。」
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二宮くんの言葉を理解し始めると
立ってる足の力さえも抜け落ちて
へなへなとその場に座り込んだ
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二宮「Aさん？」
A「…………////」
二宮「Aさーーーーん！(笑)」
A「…………はぃ////」
やっと振り絞った声は
かすれて消える程度しか出なくて
座り込んだ床の足元に
抱えてたにのちゃんを置いて
二宮くんもしゃがみ込んだ
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二宮「Aさん、明日も会いに来ていい？」
A「………////」
二宮「こいつにだけじゃなく、Aさんに会いに来ていい？」
A「二宮くん……////」
二宮「だめ……っつっても来ちゃうけどね？明日も、明後日も……そのずっと先も。」
二宮くんの言葉に
胸が壊れちゃうんじゃないかってぐらい
切なく鳴いてる
二宮くんの顔も見れなくて
うつむいたまま自分の膝をぎゅうぅって抱えた
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A「わたしも……っ////」
二宮「………え？」
A「わたしも毎日会いたい……二宮くんに……////」
二宮「……うん。」
A「わたしも……好き……だからっ////」
二宮「うん。」
にの「わん♪」
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足元にちっちゃなにのちゃんが寄り添って
こんな私たちを不思議そうに見上げてた
くしゃってにのちゃんの頭を撫でると気持ちよさそうに目を閉じて
その後
二宮くんの手が私の頭をくしゃくしゃって撫でた
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照れくさくって
くすぐったくって
だけどすごく心地いい
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二宮くんとにのちゃんと
これからはそんな時間を二人と一匹で過ごしていけるんだ
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二宮「おいで、にのっ！」
にの「わん♪」
二宮くんがにのちゃんを抱きかかえて
ぐりぐりって頬ずりをする
子犬と並んでも引けを取らないぐらい可愛らしい二宮くんを眺めて
今までにないぐらいハッピーな気持ちでいっぱいになってた
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
