■06. ページ6
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大野「ほんと〜？よかったぁ！着々と飼い主が決まってよかったぁ。」
A「大野さん！いつの間にっ！！」
大野「今帰ってきた(´･∀･`)」
いつの間にか帰ってきた大野さんが
嬉しそうに目尻を下げた
大野「可愛がってあげてね？にのちゃん。」
A「……へ？にの……ちゃん？」
大野「そうそう。この子、二宮がにのって名前つけたんだよ。自分と似てるからって。」
二宮「大野さん、余計なこと言わなくていいから……。」
A「にの……ちゃん////」
二宮「俺が勝手にそう呼んでただけだよ……。この子の名前はさ？Aさんが勝手につけてくれてかまわないから。」
A「にのちゃん////」
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二宮くんから
手の中に収まる子犬を「はい。」って手渡されると
子犬はくぅんって嫌そうな声をあげた
大野「こいつ、二宮になついてたからなぁ……。」
A「そ……なんですか……。」
二宮「ね？Aさんとこにたまに様子見に行くから。飼ってあげて？」
A「あのっ////」
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半ば強引ではあるけれど
こうしてにのちゃんがうちへやってくることになった
半分は大野さんの魂胆であろうことには間違いないのだけれど
二宮くんと交換した連絡先は
もしかしたら大野さんが子犬のにのを仲介して
二宮くんと少しでも距離を縮められるようにと
私の背中を押してくれてるんじゃないかとさえ思えてた
考え過ぎかも知れないけど
だけど
携帯電話には
二宮くんの番号とアドレスが
今はちゃんと登録されてあるんだから
ひとつ、距離が縮まったのは
本当なんだから
.
A「にの……ちゃん////」
子犬にそう呼ぶだけで
なんだか照れてしまう
.
A「にのちゃん////」
にの「わん♪」
A「………可愛いぃ(///▽///)」
ふわふわのちっちゃいにのちゃんを手の中に収めて
ぐりぐりって頬ずりをした
.
A「二宮くん……///」
そう呼ぶと、にのちゃんはくりくりの目で
不思議そうに私を見つめる
.
可愛い
確かににのちゃんは可愛い
だけど
やっぱり二宮くんの方が
私は好き
なんだなぁ
.
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
