■05. ページ46
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二人で私の家に帰ってからも
ご飯だ、お風呂だとお世話をしてくれて…
和也は普段自炊しないくせに
いざ作り出したらそこそこ出来ちゃう人で、美味しいご飯を作ってくれる。
和也「A、お礼はとりあえずハンバーグでいいから。」
A「自分からお礼の要求するんだ…(笑)」
和也「ハンバーグはAが作ったやつが好きなんだよー。」
コトンとテーブルに置かれたパスタ。
すごくすごくいい匂いがしてお腹がぐぅー！って鳴りそう。
和也「……あーん…してやろうか？(笑)」
A「いい！この距離は見えるから！ /// 」
和也「まぁまぁ…こんなときくらいしか
ないよ？」
左手でくるくる巻かれたパスタが口の前にきて
ぱくん…と食べちゃう、私の口。
くふふって笑う和也に
んふふって笑い返す私。
和也が私に作ってくれたってだけで
スペシャルディナーになったパスタがあっという間になくなっていく。
ホントなら今夜は外食していたんだろうけど
どんな有名な店の料理より美味しい夕食だった。
お風呂はいい！って本気で断ったのに
そんな私の言葉も関係なく、ズカズカと入ってきて髪や身体を洗ってくれて
ご丁寧にドライヤーまでしてくれる。
和也「A、髪伸びたな。」
A「そうかな…ていうかさ？ドライヤーくらいやれますけどー…」
和也「俺がやってあげたいの。」
ブォンと温かい風が前髪に当たる。
背後にいる和也のホカホカした手がたまに首筋に当たってくすぐったい。
Aん家のシャンプーの匂い好きだわーって途中でクンクン嗅いでくるから
その仕草が可愛くて、んふふって笑ってしまう。
A「…ね？…今日なんでこんなに優しいの？なんで至れり尽くせりなの？」
和也「んー？なんでだと思う？」
A「………浮気した？」
和也「あー、後ろめたいことがあるからってパターン？」
A「それしか浮かばない…」
酷いなーって、クククって笑ってドライヤーを切ると
乾いた髪をうりゃ！って言いながらわしゃわしゃにしてしまう。
A「……！どっちが酷いのよ？」
もう！って振り向いたら
真正面からぎゅって抱きしめられてソファにちょこんと座らされた。
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
