■03. ページ44
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和也「よう、来てやったぜ。」
玄関のドアを開けて入ってきた和也の声が明るくてホッとしつつも…
怒ってないのかなって不安になって恐る恐る様子を伺う。
A「……怒ってないの？」
和也「メガネもコンタクトもなくして途方にくれてんだろうなーって思っただけ。あんま…見えてないよな？」
A「うん、超ぼんやりな世界にいる…」
和也「俺の顔、どこまできたらハッキリ見える？」
ズンズン近づいてくるぼやけた和也の顔が段々とハッキリしてきて…
あ、キスする時みたいって思いながらじっと瞳を見つめ続けた。
A「んー…と、これくらい？」
って答えたと同時に、チュ…とキスされた。
和也「……この距離でしか見えなかったら外歩けねぇよな(苦笑)」
A「う、うん… /// 」
和也「前使ってたメガネとかないの？」
A「この前掃除して処分しちゃった…。」
和也「あらま。どうりで部屋がきれいになったなって思ったよ(笑)」
鏡に近づいたら化粧出来る？って言われて頷くと
メガネとコンタクト作りに行かなきゃなーって優しく微笑む。
手を繋いで化粧品がおいてあるところまで連れて行ってくれて
すごくすごく優しくしてくれるから……
なんだかすごく情けなくなって仕方なかった。
出来るなら今、タイムマシンに飛び乗って
昨日の自分に飲みすぎちゃダメ!!って言いに行きたいくらいだ…。
A「ごめんね…ホントにごめんね。」
和也「……腕組んで歩かなきゃな(笑)」
泣かなくてもいいからって頭をぽんぽんしてくれる。
ぽんぽんなんかされたら…
もっと涙が滲んできた。
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
