■01.日々恋慕×みおり×ノンリアル ページ42
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A「………どうしよう。」
ピンチです。
起き抜けからピンチです。
今日はデートなのにピンチです。
携帯握りしめて……大ピンチです。
私の場合
「朝から大ピンチ!!」なんて呟いても、実際はそんなにたいしたことはないことばかりで
携帯がなーい！って言ってもひょっこり出てくるし
財布にお金がなーい！って言っても銀行に行って下ろせばあるもんだし。
大抵は「なんとかなる」ことばかりだったんだけど…
でも今朝の私の「大ピンチ!!」は…
本当に、本当に大ピンチだった。
A「…どうしよう。これじゃ出掛けられない…。」
デートの約束してたのに昨日飲み会行っちゃって(ここまでは彼も了承済み)
楽しくって二次会行っちゃって(ここからは内緒事…)
調子のって三次会まで行っちゃったから…こんなことになったのかな。
でもでもでも…
三次会まで行ったわりに、ちゃんと起きられたし
顔の浮腫をなんとかする時間だって有り余るくらいの早起き出来たし。
起きられたことは、自分で目一杯褒めてあげたいくらいなんだけど…
多分、彼にはそんなことはわかってもらえないはずだ。
携帯を握りしめて
真っ青になってさっきまで寝ていたベッドに突っ伏す。
A「と、とりあえず…連絡してみようかな…」
寝転がりながら携帯を持って
持ってみたけど…
タップするのがなんだか恐い。
『 和也 』の名前を出したまま
しばらく携帯とにらめっこをする…
そんな私の一日が始まった。
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
