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A「(ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ)」
最高に甘いスマイルだったり、妖艶な視線だったり。
クルクルと変わるニノの表情。
その度に、どんどん私の心臓は跳ね上がる。
これが、アイドルの凄さなんだ…。
二宮「くふふ。(笑)」
あ、また違う笑い方…。
目を手の甲で隠してニノが笑う。
綺麗な弧を描いた薄い唇。
顎のホクロが一層目立つ。
瞳を隠していた手の甲が離れるのと同時に、
頬を掴んでいた手がするりと私の首に流れて、
A「(あっ…ﾄﾞｯｷﾝ((*ﾟдﾟ*))ﾄﾞｯｷﾝ)」
ゆっくりとホクロが近付く。
――――私、
引き寄せられてる…。
A「(ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ)」
さらりと肩から落ちた私の髪が、
ニノと私を周りから隠す。
それに託けて、
さっきまでよりちょっとだけ深いキスを、
―――――、私からシた。
二宮「やっぱ、あまっ！(笑)」
唇が離れるとニノは、自分の唇をベロリと舐めてそう言って、
「くふふ。(笑)」って楽しそうに笑う。
そんなニノに、
私の瞳は、感覚は、感情は、
完全に、囚われていた。
.
二宮「そろそろイイかな。」
A「？？」
私の腿の上で「う〜〜〜んっ！」と伸びをして、ニノが起きあがる。
二宮「Aもイイでしょ？時間。」
A「あっ…。」
ニノに言われて、腕時計を見ると、
入口の前を往復してたあれから、もう２時間が立っていた。
また人ごみを掻き分けて、仲良く(フリだけど。)主役の所に挨拶に行く。
「今度は３人でね？」って笑顔で言った主役に背を向け、
私とニノは、２人揃って会場を出た。
駐車場まで来るとマネージャーさんらしき人が居て。
ニノは“これから仕事なんだ”って主役に話してたけど、
本当だったんだ…。
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
