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二宮「はぁ、疲れた。」
A「ふぅ〜。」
主役の次に、人の目を集めてた私達は、一周し終わった頃にはぐったりで。
壁際に数脚あった椅子に、私は足を投げ出して座った。
隣にニノが座ると、ニノの頭がコツンと私の肩に乗る。
A「(ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ)」
二宮「……。」
ふわふわ揺れる髪が視界の端に映る。
それだけで、ドキドキする。
目の前では、着々と進んでいくお誕生会。
だけど、私とニノだけ蚊帳の外。
わざとイチャイチャしてるんだけど、
こんなに目立って、
主役より注目を浴びてるんじゃないって、心配になった。
ニノには“助けてもらったし”って、ニノの恋人を頑張って演じてみたけど、
兄の代わりに来てるのに、主役の反感を買う訳にはいかない。
遠くに居る主役に目をやると、
彼女と目が合った。
だけど怒ってる感じは全くなくて、
微笑ましそうに笑みを浮かべてくれてる。
よかった…。
噂通り、イイ人で…。
二宮「どこ見てんの？」
A「あ…。」
するりと私の肩から落ちたニノの頭。
それが私の膝の上に辿り着くと、そこからニノが私を見る。
するするっと上がったニノの片手が、私の頬をムニっと掴んで、
グイッと自分の方に顔を向けると、ちょっとだけ目元を尖らせた。
二宮「俺以外見ない。」
A「((*´。`)ｷｭﾝ♡)」
うるうるの瞳で、そんな事言うなんて…。
睨んでるのに――、
――――、なんて可愛いんでしょう♡(*´艸`*)
そう思ってたのに、
ニヤリと笑うとニノは、私の唇を親指で撫でた。
A「((ﾟдﾟ*))」
二宮「あっま！(笑)」
A「へっ？」
親指を、赤ちゃんみたいに口の中に入れてそう言って、
私に微笑みかけるニノ。
二宮「イチゴのミルフィーユってこんな甘かったっけ？(笑)」
クスクスって私の膝の上で笑う。
どうやら……、
さっき食べたミルフィーユのクリームが付いてたみたい…。
なんだけど…。
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
