□09. ページ21
智「ふふん(笑)」
ニノ「なんすか」
智「んふふ(笑)」
ニノ「……報告することなんかねえよ」
智「…つまんね」
ニノ「ほっとけや(笑)」
・
ニヤニヤしてカマ掛けてくるおじさんも
新聞読んでるフリして、こっちを窺ってる翔ちゃんも
俺のことなら何でも分かってるみたいな立ち位置で
ウンウン頷いてる相葉さんも
こっちが「あのさ」って言うまでは知らんぷりしてくれる潤くんも
俺の変化に気付いてるってことは分かってる
だけど、さっきおじさんに言ったみたいに
報告できることは本当に何もなくて
俺はただ、待ってるだけ
あの大阪の夜からもう３週間
Aからの連絡は、まだ、ない
２週間を過ぎたあたりから
ちょっとやり方をまずったかな、そんな思いが頭を掠めて
今となっては、なんであの時
柄にもなく『運命みたいなもん』を
信じてみようだなんて思ったんだって
後悔し始めてる
そんでそれくらい「もう一度会いたい」を願ってる自分に
ちょっと驚いてる
・
こうやってリハの合間に
着信を確認できる余裕があるうちはいいけど
年末年始の特番の収録や紅白のリハが始まると
それすらも厳しくなってくる
だけど、俺はただ待つことしかできない
・
・
「休憩終わりまーす」
スタッフのそんな声が聞こえて
メンバーが次々と立ち上がって控室を出てく
もうあと数時間もすれば、本番が始まる
ドームの外にはきっともうたくさんのファンの人たちがいて
開演時間を待っている
感傷に浸ってるヒマなんてねぇな
そう自分に言い聞かせて、メンバーの後を追いかけた
・
・
・
・
trrrrr……
trrrrr……
・
・
・
・
・
…(That's all ?!)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 556人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
