12月12日 ― 恋堕好日 ― (ページ3)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:345,434 hit

■03. ページ3

.

.

大野さんと約束した休日は

遠足の日の子供みたいに早く目が覚めて

気合いを入れて巻いた髪の毛と

念入りにしたお化粧と

自分に一番似合いそうなワンピースを準備して

約束の時間を心待ちにしていた

.

二宮くんと会ったらなに話そう

せめて連絡先ぐらいでも聞き出せたらなぁ///

嬉しいんだけどなぁ///

そわそわソワソワ

気持ちばかりが落ち着かない

.

目的は

二宮くんじゃなくって犬なんだからね？

……って

どーでもよくなってる犬のことを

もう一度自分に言い聞かせて

ふわふわのワンピースへと

袖を通した

.

.

車で20分程度の大野さんの新居に向かう

指定された時間よりはちょっと早いけど

大丈夫……だよね？

.

早く二宮くんに会いたい想いばかりが膨らむから

胸がいっぱいでお昼ご飯も食べずに家を出てた

『お前、来るの早いだろ！』

そう突っ込まれるのを覚悟で

大野さんちのインターホンをドキドキしながら押してた

.

なのに

.

二宮「あれ？」

A「………へ？////」

玄関先に出迎えたのは大好きな二宮くんで

心の準備してたのよりも先に会っちゃったことに

動揺さえ隠せない

A「こここんにちは！////」

二宮「いらっしゃい。わんこ見にきたんだよね？大野さんから聞いてるよ。」

A「そ、です///」

二宮「大野さん今、奥さんと買い出し出かけちゃったんだけど。まぁ……上がって待ってて？すぐ帰ってくると思うから。」

A「………はい///」

.

てことは―――――？

……てことは―――――？？？

.

思いがけず二人きりにされた状況に

心臓が爆発しそうなぐらい

ドキドキでいっぱいになってる

リビングまで案内する二宮くんの後ろで

右手と右足が一緒に出ちゃっってるの

見られなくて良かった

なんて思ってるんだから

.

.