■01.淡恋前線×四葉（よつば）×ノンリアル ページ1
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大野「子犬が生まれたから見においでよ。ちょーかわいいから！」
そう言い出したのは
こないだ結婚式を挙げたばかりの大野さんだった
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もしかして
子犬の里親……てきな？
一匹もらってよ……てきな？
『可愛いから、見においで。』なんて大野さんの言葉に
真っ先にそれを疑った
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可愛い……とか言っても
本当はブサイクで貰い手も見つからないんでしょ？
────とは、口に出して言えないけど
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A「犬……ですか……。」
大野「まだこんななんだよ〜。」と、大野さんは両手のひらを上向きにくっつけて
子犬の大きさとそして可愛らしさをやけに強調する
A「わたし、犬に興味ないんですけど。」
大野「そ……う？」
A「はい。」
大野「犬に興味なくても、二宮には興味あるでしょ〜？」
A「へ！？」
大野「その日、二宮も遊びにくるって言ってるから。」
A「二宮……くん………っ？///」
大野「あ。急に目の色が変わった(笑)すげーな二宮の威力。興味ないなら、無理に……とは言わないけど。」
A「行きます！わんこ大好きです！」
大野「だよねぇ？」
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ふふんって笑った大野さんの策略なんて
分かりきっているけれど
二宮くんと話せる(かも知れない)せっかくのチャンス
逃す方が惜しかった
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大野「じゃあ、日曜日の〜〜〜昼過ぎぐらい？待ってるから。二宮も一緒に待ってるから。」
A「はい、絶対行きますからっ！なんだったら前の日から泊まり込みできますけど？」
大野「あ〜〜〜それは俺が困る。嫁さんいるし。」
A「そ……ですか。」
二宮くんに早く会えるなら
昼からと言わず早朝からでもいいのに！
しょぼーんと肩を落とした私に
大野「待ってるよ。」
魂胆を含んだ笑顔と一緒に
大野さんはそう言った
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作者名：１２(とうふ)の角(かど)に頭ぶつけ隊
x他3人 | 作成日時：2013年12月3日 12時
