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結局、私は宿屋で暮らすことになった。

宿屋は真っ赤だったけど、そういえばこういう模様の文化の地もあったなと思い、ギリギリ大丈夫だった。

次の日。

宿屋の女将、リンファさんから、こんな伝言をされた。

「シャオちゃんがオレンジを欲しがっているので、買ってきて貰えますか?オレンジは雑貨屋さんにありますよ♪あと、この事はお隣のレオンさんには言わないでくださいね。雑貨屋さんには伝えてありますから♪」

シャオちゃんというのは、リンファさんの娘。
レオンさんは、宿屋で隣の部屋の人。
狐耳もふもふしたi(((((

……どうしよう。

今日は火曜日。

雑貨屋に行ってはならない。

雑貨屋は私が来ると知ってるから、レスト達に頼れない。

……赤いものが無いことを信じて、行くしかないや……。


――――――――――――――

「す、すいません……」

「お、いらっしゃイ」

「……え?」

店員さんが――――赤髪?

いいやあああああああああああああああ!

赤いものの中で一番嫌いな、赤髪……!

し、下を向くんだ藤乃……!

「おウ。お前が藤乃カ。」

「……ッはっはい……」

「何だっけ、オレンジ?ほらヨ」

「ああありがとうございますたおお金はこれれす」

「お、おウ……。何で下向いてんだお前……?」

腕をグイッと引っ張られ、目が合う。

「ふぅぁ……//」

彼の顔を見ると、意外と美少年。

でも、赤髪が目に入ると怖くて堪らない。

「な、何だヨ、見つめんナ……っておイ!」

いつの間にか、へたって地面に座り込んでしまった。

「……ごめん、赤いもの、苦手で、赤髪の人、特に怖いの……でも、貴方は綺麗だし、優しい瞳、してるから、見とれたのと、私の想像と、違うなって、思ったので、見てたんだけど……やっぱり、駄目なものは、駄目みたい……」

「……お前が想像してんのって、どんだけ怖いんだヨ……」

「呆れる、よね……私、赤髪の、人は、理由も言わず、追いかけてきて、変顔だけど、狂気に満ちた怖い顔で、私を捕まえようとする、そんなイメージがあるの」

「……ま、大丈夫ダ。なんかあったら助けてやっからヨ」

「ありがとう……」

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作者名:未*来 | 作成日時:2014年4月1日 0時

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