4話 ページ5
．
あの日から私は高校も行かず、友達にも心配をかけやっとわかったことがあった。
私の兄はあの、【鬼邪高校】という所にいたということ。
やはり意外と近いところに兄は生きていた。
．
「 おい何してんだ？？ 」
「 ここ、男子高校なんっすけど 」
「 うん･････知ってる 」
「 ･･･？･･そうか 」
気がついたら足が鬼邪高校へ歩いていた。
兄を知る人が1人でもいればいい。
？「 何騒いでんの？ 」
奥からいかにも幹部という人がでてきた。
どんどん出てくる人は何故かすごい見覚えがあった。
？「 ･････おい、」
？「 あれって 」
？「 ･････首吊り棟の鈴木だろ 」
「 見覚えあると思ったらもしかして絶望団地の人？ 」
ここにいる人たちはほぼ私の住んでいた団地出身だった。
「 おい覚えてるか？俺の事 」
「 確か泰志 」
「 清志な 」
「 泰志はこっち 」
放火棟に住んでたふたりは5年ぶりくらいの再会。
曖昧だけど、しっかり覚えていた。
「 俺は幽霊棟の高城司だけどわかんねぇよな？ 」
「 ああ聞いたことはある･････ 」
顔がいい人が一人いるってお母さんが騒いでたから知っていた。
？「 俺は？！俺は？！」
「 同じ棟にいた人ですよね、名前は知らないけど 」
花岡「 そうそう！同じ首吊り棟の花岡楓士雄！ 」
首吊り棟･････その響きも懐かしく感じる。
よく目の前の広場で遊んでいた姿を見ていた。
泰志「 ってか、久々に聞いたな首吊り棟とか放火棟とかよ 」
清志「 でもその制服聖南のだよな？なんでここに？ 」
「 ここに通ってた兄のことについて聞きに来た」
花岡「 ほう、」
「 もう死んじゃったけどね 」
泰志「 あぁ、居たなぁお前に 」
花岡「 ･････名前は？ 」
･
「 轟洋介 」
．
そう言うとみんなは目を丸くして、息を飲んだ。
知っている。
全員知ってる感じだ。
「 ･････！？？？？！ 」
花岡「 え？、はぁ？いや･･･苗字違ぇじゃん 」
「 そりゃあお父さんの方は轟って苗字だもん 」
高城「 兄貴で間違いないんだな？ 」
みんなの様子が変に感じた。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←3話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：見鬼 | 作成日時：2023年8月21日 18時
