彼女に甘えて何が悪い。

話変えのプロ ページ5

．




youside_







．







“またしても石川が決めたー！そしてこのガッツポーズ！！”


“んー、やっぱり石川選手ここぞという時にはしっかりと決めてくれますね”


“ターニングポイントを分かっていると言うことでしょうか？”


“それはちょっとわかりませんが、彼の中で［ここ］みたいなポイントがあるんでしょう”


“なるほど！”


“そしてそれが勝手にチームの士気にも繋がるというね”


“日本でなければ脅威だった石川！さあそして彼のサーブです”


“ここ決めたら流れが来そうですね。決めて欲しいですが…？”


“おおっとー！！石川のサービスエースだああ！！！”







『ねえ、この人の言ってる事当たってるの？』


「…は？」







テレビで先日あった試合の録画を見ていた。


あ、祐希は見てません。


スマホいじってる。


なんか私に見られるのが恥ずかしいんだって。


………じゃあ何で隣にいるの。


その録画を見ていると、実況の人がやたらと祐希のことについて語っているから聞いてみた。







『実況さんが祐希の事凄い解説してるから』


「何を？」







そう言われたので、巻き戻して実況を聞かせる。


すると。







「こんなの勝手に言ってるだけ 笑」







と言われた。







『え、そうなの？』







てっきりそうなんだと思った、と言うと。







「俺のことは俺にしか分からないから。

　あ、あとA」


『なるほどね〜…え、私？』


「うん」







思ってもみなかった言葉が返ってきた。

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す