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yukiside_
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「あー、来てほしかったなあ………」
久しぶりの、日本代表としての試合。
スタメンで出るからAにもたまには会場で直接プレーを見て欲しくて誘った。
………けど、ことごとく惨敗。
「せっかくいい席取ってたのに」
ブツブツとコートに行く前の準備時間、独り言を言っていると、
「どこの席？」
「うわあ」
後ろからニュッとマサさんが顔を出した。
「今日の試合、Aに見に来てもらおうと思ってファンサもらえる席取っといたのに断られた」
「祐希嫌われてるんじゃね 笑」
「違うし、人混みが苦手なだけだし」
「はいはい、拗ねないの 笑」
「拗ねてないし」
「語尾に“し”が付く時の祐希は拗ねてます。
これ事例あり」
マサさんに論破され、余計落ち込む。
「ま、来てくれなくてもテレビで放送されてどうせ見られんだからシャキッとしろよシャキッと！」
「………はぁい」
返事を言った途端、入場のアナウンスが流れた。
．
相変わらずバボちゃんかわいーな、みたいな事を思いながらアップをする。
試合の前のファンサービスの時間がきた。
ま、とりあえずそこら辺に投げよ。
と、思って観客席を見た。
「………………は？」
うそでしょ。
「………いや、………………え？」
「おい祐希、はやく投げ……って、どした」
「いや、あの。
A、来てる」
「ん？まじ？
………お、マジじゃん」
間違いなく俺が予約した席にAが座っている。
あんなに嫌がってたのに。
俺がフリーズしてると、口パクで何か言ってきた。
『が ん ば れ』
「マサさん、」
「ん？」
「俺、今すっごい幸せ。
なんかスパイク全部決めれる気がする」
「おーせいぜい頑張れよ」
と話しているけど、俺は一度もマサさんの顔を見ていない。
見てるのはAのことだけ。
するとAはグーサインを向けてきた。
「任せろ、」
そう言って、俺もAに向けてグーサインを向けた。
放送後“石川 グーサイン”がネット上で飛び交っていたのはまた別のお話。
．
(A、来てくれたんだ！)
((あの席が可哀想って思っただけだし))
(うそだー、俺がんばれって言ってくれたの覚えてるもんね！)
((その記憶今すぐ抹消したい))
(やめてください 笑)
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あい(プロフ) - 初めまして。このお話めっちゃ好きで楽しく読ませていただいてます！物語としての続編楽しみにしてます！ (2021年8月15日 23時) (
レス) id: 7100440958 (このIDを非表示/違反報告)
meizhiliuabu(プロフ) - 初めまして！お話良かったです。物語として読みたいです( ＾ω＾ ) (2021年8月14日 23時) (レス) id: 04a7ecc0d4 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - はじめまして。終盤物語として構成されていたのが良かったように思います。貴方様の書くものが見たいので、どちらでも構いません。続編を楽しみにしています。物語風に進めていたのが無意識なのであれば、しっかり構成を練るともっと良くなるのではないかと思います。 (2021年8月14日 0時) (レス) id: c510c0ee56 (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ(プロフ) - はじめまして！！物語としての続編読みたいでーす！！ (2021年8月13日 19時) (レス) id: 21389ca6f5 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 初めてコメントします。楽しく読ませて頂いています。物語としての続編楽しみにしています！ (2021年8月13日 10時) (レス) id: e9bb718a53 (このIDを非表示/違反報告)
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