第十五話:流石だね ページ17
ハ一レム不ラグ視点
神様「さっきも言った通りこのモブ実様にも予期せぬ『バグ』が起きていてね…どうやら、自分が『作られた存在』であることに気づいていらっしゃるようなんだ。」
神様が言い終わるのを見計らったようにモブ実が話始める。
モ実「そうよ。私、初めから気づいてたの。自分が『モブ男』の相手役として作られた都合のいいプログラムであることに。」
死亡「…!」
動揺した顔を見せる不ラグちゃん。
俺は一応
モ実「…ッフ。でも、そのことについては名にも恨んでないわ。」
今、笑ったよな。ほんのちょっとだけだけど。なんでだ?
笑う要素なんてあったか?いや嗤うの方かもしれないど。
思考を巡らせている間にもモブ実の姉御は話を続ける。
モ実「私は貴方たちの練習相手として逆に『生んでみらえた』存在。その世界線で与えられた役や設定はどんなに『損な役回り』でも完璧に演じ切る気持ちでいる。それがどんな『悪女』の役でも、視聴者のヘイトの対象になっても。プロとして腐るつもりはないわ。相手役があの『モブ男』でもね。」
プロ…だからあの時ベテラン女優って呼ばれて笑ったのか。なんとなくわかった。
死亡「すごい…!まさに女優さん並みのプロ意識…!というかモブ実さんの素ってこんな感じなんですね。とてもクールに割り切っている…」
ハレ「ますます姉御って言い方が似合うきがする。」
凄いなと感心する俺らを横に『視聴者』という単語に疑問を持つ生存不ラグちゃん。
メタ発言やめようや。
モ実「だけど今日は少しワガママを言いに来たの。」
ワガママ…そんなところも姉御っぽくて(?)いいと思います!
モ実「私って基本脇役ばっかりじゃない?地味な配役ばっかり…だからたまには『モブ男』じゃなくて私に『主役』をやらせて欲しいの。」
死亡&ハレ「『主役』…?」
モ実「じゃないと全てを『モブ男』に言うわ。彼には私みたいなプロ意識がないからきっとアナタたちの修行は成立しなくなってしまう。でも一回だけ『主役』をやらせてくれたら私は何も言わないこれまでと同じように与えられた『損な役回り』を黙々とこなすわ。」
なんという脅迫…流石姉御!でもワガママの内容は案外普通なんだよな。
これは飲むべきだよな…?
続く…
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陽炎/蜃気楼(プロフ) - ミリアさん» 題名だけ…すみません(コイツ中途半端なんです) (2020年12月1日 22時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 聲の形は知ってます? (2020年12月1日 21時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 星猫さん» 返信遅れてすみません(>_<)出すかどうかはわかりませんがオリキャラありがとうございます。m(__)m (2020年11月2日 16時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 私の夢主である、シガミちゃんをあげますね。 (2020年10月31日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 雪華さん» すみません!!わかりません(>_<) 毎度ほんっとうにすみません。 (2020年10月29日 18時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時:2020年10月18日 16時