七十話:少女 ページ22
雫視点
??「今すぐその人達を放しなさい!!」
パッと子供達が手を止める。
良かった…と安堵の息を漏らした。
地味に痛いからね…これ。
「で、でもこいつらチョコを…」
叩いてきた子供達の一人が口を開いた。
薄い髪色の少女が反論する。
??「この街に入った時から4人の様子は見てたけど悪い人じゃないわ。むしろチョコをここまで届けてくれた、そうでしょ?」
チョ「…」
チョコ君に顔を向けると、苦虫を嚙み潰したような顔をしていた。
背負っているシディ兄が彼に問う。
シデ「なんだ?お前の知り合いなのか?」
舌打ちをする。
ボティスちゃんが睨みつけながら問い詰め…否、事実確認をした。
ボテ「貴様、ワシらをハメおったか。餓鬼共にワシらを襲わせたな?」
ボテ「…言ったろ、お前らを信用しねぇって。」
無愛想に答える。
『…私は別だけど、間違ってでもその子らに怪我させたらどうする気だったの?』
真っ先に自分を省いたのは、そもそも怪我させる力が今ないからだ。
けど、シディ兄やヒサ姉は言わずもがな、カゲ兄は昼間基本能力使えないけど、一応成人男性だ。
三人には力がある。
誰一人故意に傷つけはしないだろうけど。
立ち回りが上手だったからで、怪我させる可能性は十二分にあった。
単純に危険だった。
じっと彼を見つめるが、返答はなかった。
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ボロボロの、お世辞にもきれいとは言えない家に招き入れられる。
椅子に座ると開口一番
??「すみませんでした。」
と謝罪を受ける。
ヒサ「私たちは全然大丈夫ですけど…」
シデ「色々整理がつかないが、お前らはチョコのなんなのだ?」
ヒサ姉の言葉を拾って、シディ兄が繋いだ。
ヒサ「チョコは必至にここに帰ってきたがってました。ね、雫ちゃん、カゲ?」
同意を求め、私たちの方を向いたのでうんうんと頷く。が、カゲ兄が固まったまま動かないし、何も言わない。
ヒサ姉が不思議そうにもう一度呼ぶ。
と、酷く動揺したように言葉になってない声を漏らした。
……あぁ、そういえば苦手だったよな、女の子。
たっぷり一拍使って思い出す。
ヒサ姉もそれを理解したのか、無視していいと少女に言う。
少女の方もそれに従って説明を始めた。
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更新遅くなってしまい、申し訳ありません。m(__)m💦
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アライラスカル(プロフ) - コメント失礼します!今更ハマった民ですが、すっごく面白くて…一気に3まで見入っちゃいました!日常編もストーリー編も絡んでいて楽しかったです!夢主も強くて優しくて、めっちゃ好きです!今更なコメントですが、続き待ってます!! (5月31日 23時) (レス) id: 63216eab75 (このIDを非表示/違反報告)
憐華 - これ、めっちゃおもろいッッッ!!!!!(ビッグボイス)いや、もう、本当に面白い、うん、語彙力の欠片も無いぐらいになるぐらい面白い、うん、(?)すッッッごい面白いです!!!!!更新頑張って下さい!!!!!カゲがかっこよすぎて死んだ!!!!! (2023年4月20日 1時) (レス) @page31 id: fab616ee26 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち82(プロフ) - まってまってめっちゃ面白いやばいてこれ。続き見るまで寝れませんよこれ。えーカゲかっこいい…夢主もすきすぎる…これYouTube本編で満足出きるか解んないくらいすき。続きどこですかー?!(゜Д゜≡゜Д゜)? (2023年4月16日 14時) (レス) @page31 id: f18241e44c (このIDを非表示/違反報告)
カレコレLOVE - 鈴の吸血鬼(アザミ)様が好きなので、2期がすごい楽しみです!頑張ってください!デ・バルボア様もカッコイイ… (2022年6月6日 6時) (レス) id: 03cfc00a81 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - カレコレLOVEさん» 大変嬉しい御言葉誠にありがとうございます!一度決めたらやる人間なので、ストーリー編二期は完全にやるつもりです!!今後ともこの小説をよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年6月6日 6時) (レス) id: 1e4e5c90eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時:2022年4月11日 18時