五十一話:作戦会議 ページ1
_少し前_(雫視点)
カゲ「俺達じゃアイツに勝つのは無理だ。」
ヒサ「えっ?じゃあどうするの?」
開口一番そう言った彼に、動揺を見せるヒサ姉。
カゲ「隙を見て俺が壺を奪取してボティスと契約する。」
シデ「待て、悪魔と契約すれば心臓を奪われるんだぞ。」
良い案だと一瞬思ったが、シディ兄の言葉を聞いて考えて思い直す。
お前が言うなと思われそうだが、自分を犠牲はして欲しくない。
自己犠牲は好きじゃないんだ。
それでもカゲ兄。
カゲ「あぁ、けど俺なら心臓はまた再生する。」
ヒサ「でも、本当に再生するかの確証はないじゃん!!」
すかさず返すヒサ姉に、同調する。
『そうだよ。失敗したら、カゲ兄は……そんなの…』
カゲ「コレが一番の安全策だ。」
すっぱりと言い切った彼に、何も返す言葉が浮かばない。
ヒサ「で、でもそれじゃあカゲが…」
カゲ「大丈夫だ。」
一切迷いが感じられない声。
ヒサ「なんでそんな事言い切れるの!?」
カゲ「ア"ー、さっきイーラから聞いた。」
声を少し荒げたヒサ姉に、平然と返す。
すぐにそれが嘘であるわかった。
でも…それでも、これ以上心配を掛けさせる訳にはいかない。
『そう…なら良かったよ。』
ぎこちなく笑う。
切り替えるように、カゲ兄。
カゲ「とにかく!!一番安全かつ確実な方法がコレだ!!」
『私は良いと思うよ。』
シデ「俺もそれしかないと思う。」
ヒサ「…わかった。それでいこう。」
それぞれが同意を示す。
早速開始、と言うところで再びカゲ兄が口を開いた。
カゲ「…あ、そうだ雫、お前護衛頼めるか?」
『…?何の?』
慎重に問う。
カゲ「えーと、悪魔との契約中。プリキ〇アじゃないんだから敵が待ってくれるとは思えない。」
『確かに…でも私じゃ役に立てない。今、体力少ないから…目だってろくに見えないし…』
どんなに頑張っても、この体力じゃどうにもならない。
中途半端に気絶してしまっても面倒だ。
足を引っ張る事は避けたい。
カゲ「だから、こうするんだ。」
そう言って、全容を話し出した。
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アライラスカル(プロフ) - コメント失礼します!今更ハマった民ですが、すっごく面白くて…一気に3まで見入っちゃいました!日常編もストーリー編も絡んでいて楽しかったです!夢主も強くて優しくて、めっちゃ好きです!今更なコメントですが、続き待ってます!! (5月31日 23時) (レス) id: 63216eab75 (このIDを非表示/違反報告)
憐華 - これ、めっちゃおもろいッッッ!!!!!(ビッグボイス)いや、もう、本当に面白い、うん、語彙力の欠片も無いぐらいになるぐらい面白い、うん、(?)すッッッごい面白いです!!!!!更新頑張って下さい!!!!!カゲがかっこよすぎて死んだ!!!!! (2023年4月20日 1時) (レス) @page31 id: fab616ee26 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち82(プロフ) - まってまってめっちゃ面白いやばいてこれ。続き見るまで寝れませんよこれ。えーカゲかっこいい…夢主もすきすぎる…これYouTube本編で満足出きるか解んないくらいすき。続きどこですかー?!(゜Д゜≡゜Д゜)? (2023年4月16日 14時) (レス) @page31 id: f18241e44c (このIDを非表示/違反報告)
カレコレLOVE - 鈴の吸血鬼(アザミ)様が好きなので、2期がすごい楽しみです!頑張ってください!デ・バルボア様もカッコイイ… (2022年6月6日 6時) (レス) id: 03cfc00a81 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - カレコレLOVEさん» 大変嬉しい御言葉誠にありがとうございます!一度決めたらやる人間なので、ストーリー編二期は完全にやるつもりです!!今後ともこの小説をよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年6月6日 6時) (レス) id: 1e4e5c90eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時:2022年4月11日 18時