第二十三話中編2：犬鳴村のお話 ページ46
雫視点
シデ「勝手に敷地に入って済まない。でも危害を加えるつもりはない。すぐ立ち退くからどけてくれ。」
対談を試みるシディ兄。
だが…
ヒサ「だめ…話が通じないッ！」
吐き捨てるようにそう言う。
構わずにじり寄ってくる「ナニか」。
自分はどうでもいい。
最優先は三人をどうするが、だ。
何か、何かないのか！？
混乱する思考。
絶えず過ぎる時間。
「ナニか」が後1mと言うところまで来たとき、思い付いたようにヒサ姉が叫んだ。
ヒサ「雫ちゃん！飛んでッ！
貴方は私に、シディは雫ちゃんに掴まって。
早くッ！！」
もの言わせない表情に、すぐに従う。
捕まったのを確認し、一気上昇させた。
いつもより体が重いため、かなり体力を消耗する。
息を整えているうちに、「ナニか」は名残惜しそうにこちらを見つめた後、何処かに去っていった。
『よ、良かったぁ…』
安堵の息を吐く。
ヒサ「このまま安全な場所まで行こうか。」
その言葉を合図に、もと来た方へ方向を変えた。
＿＿＿ふと、視界の端に人影を捉え、思わず振り向く。
しかし、すぐに見失ってしまった。
どうせ見間違いだろう、と思いたいのだが、もし生存者なのであったら見殺しにしたも同然なのである。
……はぁ、仕方ない、一回戻るか。
怖い体験をしたばかりだというのにも関わらず、何故そんなことが出来るのかと自分でも呆れてしまう。
まぁ、体を大切にしようなんて思っちゃいないからさ。
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陽炎/蜃気楼(プロフ) - ゆずまる@低浮上さん» おお！久しぶり！！読んでくれてうれしいよ(*´▽｀*)感想も細かくて本当にモチベ上がる！読んでくれたり反応くれたり諸々ありがとうね！！ (2021年9月12日 11時) (
レス) id: 1167ac42df (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる@低浮上(プロフ) - 久しぶり！やっと読めたぁぁもうめちゃ最高で夢中で読んでた！雫ちゃんもどんどん心開いていってカゲたちもみんな優しいしもう最高！！これから反応とか遅くなっちゃうけど絶対読むからね！！ (2021年9月12日 8時) (レス) id: 8273c2e352 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 星猫さん» 復習に関しては賛否両論ありますよね…雫ちゃんはお気に入りのオリキャラちゃんなので嬉しいです！！ありがとうございますm(__)m (2021年9月10日 20時) (レス) id: 1167ac42df (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 雫ちゃん可愛いです！私だったら、復讐しますね。 (2021年9月9日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - ゆずまる@低浮上さん» リメイク前より人間不信になってるからね…(僕自身いつ頃になるかわからないというガバっぷり、早く開いてくれぇ…) (2021年7月5日 23時) (レス) id: c9ecb5a106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時：2021年6月7日 23時
