第二十一話中編：初恋の人に再開するお話 ページ33
雫視点
今日も今日とて相も変わらず、響香さんと談笑をして過ごしていた。
空の色段々と変わっていく。
薄く、濃く、自分にはそれくらいしか言えないし、わからないが。
名残惜しさを出しながらカゲ兄。
カゲ「"アー。もう日も暮れてきたし帰ろう。」
『確かに、そろそろ暗くなってきましたしね。』
電灯に灯りがともる。
そろそろ帰らないと道が見えなくなりそうだ。
そうなったら面倒だな。
ばいばいと手を振ろうとしたとき、突然カゲ兄の服を響香さんが掴んだ。
二人で?を浮かべ、響香さんの顔を見る。
カゲ「どうした？」
響香「…帰りたくない。」
下を向いて、呟くような声で言う。
響香「カゲチヨ君の家泊めてよ。」
少し、苦しそうな響きを感じる声色。
なにかあるのだろうか。
カゲ「いやいやいや！！そういうのはまずいんじゃねーのか！？」
響香「なんでー？」
カゲ「いや！！だ、だって、い、一応年頃の男女なわけだし？」
『ｗｗカゲ兄照れてらー！』
カゲ「い、いや俺はだな…」
焦るカゲ兄を古典的な口調で茶化す。
ふざけられるこの空間は温かい。
響香「私は気にしてるよ。」
カゲ『「へ？」』
呆気にとられる。
前言撤回。これふざけるべきじゃなかったね。告白じゃん。ごめんね響香さん。
響香「私はカゲチヨ君を男して見てる。ねぇ？カゲチヨ君も？」
カゲ「……お、俺は」
答えが出せない模様。黙って下を向いてしまった。
そんな様子に響香さん。
響香「なんてね。」
くるっと向き直る。あれだけ真剣だった表情はなくなっていた。
響香「いきなりじゃビックリしちゃうよね？でも私は本気だよ。今日は帰るけど私、そんなに待てないから。」
カゲ「いや、ちょ、ちょっと…」
響香「次までに返事決めといてねー。」
じゃ！っと言い残し、颯爽と去っていった。
身勝手な人だ。
それも一種の魅力と言えるが。
カゲ「返事って…」
ぼそりと呟いた。
『どうするんですか？カゲ兄？』
カゲ「わかんねぇよ…」
俯き答えた。
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陽炎/蜃気楼(プロフ) - ゆずまる@低浮上さん» おお！久しぶり！！読んでくれてうれしいよ(*´▽｀*)感想も細かくて本当にモチベ上がる！読んでくれたり反応くれたり諸々ありがとうね！！ (2021年9月12日 11時) (
レス) id: 1167ac42df (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる@低浮上(プロフ) - 久しぶり！やっと読めたぁぁもうめちゃ最高で夢中で読んでた！雫ちゃんもどんどん心開いていってカゲたちもみんな優しいしもう最高！！これから反応とか遅くなっちゃうけど絶対読むからね！！ (2021年9月12日 8時) (レス) id: 8273c2e352 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 星猫さん» 復習に関しては賛否両論ありますよね…雫ちゃんはお気に入りのオリキャラちゃんなので嬉しいです！！ありがとうございますm(__)m (2021年9月10日 20時) (レス) id: 1167ac42df (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 雫ちゃん可愛いです！私だったら、復讐しますね。 (2021年9月9日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - ゆずまる@低浮上さん» リメイク前より人間不信になってるからね…(僕自身いつ頃になるかわからないというガバっぷり、早く開いてくれぇ…) (2021年7月5日 23時) (レス) id: c9ecb5a106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時：2021年6月7日 23時
