第十七話 [飴色からの電話] ページ19
雫視点
あ、ども、私です。
記憶が戻るまで、と学校を休ませてもらっているんだけど…
雫 「なーにしようかな。」
バフンッとベッドに寝っ転がる。
勉強は一気にやっても頭に入って来ないため、一日一単元位にしている。
しかし、それももう終わってしまっているのだ。
記憶を戻したい、だがどうしろというのか。
思い出の場所、いいかもしれない。
じゃあその場所を知る方法は？行く道は？
記憶喪失系の話ではテンプレなのだが、ヒサ姉達に学校を休んでまで付き合ってほしくない。
雫 「どうしようか…」
………そうだ！
雫 「シディさ＿シディ兄の所に行こう！」
唐突に思い浮かび、いいアイデアでは？と自画自賛をする。
きっとボティスちゃんも居るはずだ！！
学校にも行ってないし、仲良くなるきっかけもできる！
雫 「そうと決まったら行くぞー！」
玄関へ駆けだしいつかに貰ったものだろう、その草履をはいて外へ出た。
＿＿＿出た、はいいものの、私はある一つの事に気付いた。
……シディ兄の居る場所知らなかった…。
大誤算だ。また振り出しか…
その場に思わずしゃがみこむ。
日光だって痛いから好きじゃないのに…
今更だけど我慢しなくていいんじゃ？もうフードとか着いた服買えばいいじゃ？
そんな頭回らなかったのか…？私。
少しだけ失望しつつ、何しようか、と再び思考を再開し＿＿
ようとした瞬間スマホが鳴った。
メールではなく、今回は電話のようだ。
雫 「村長？」
誰から来たのかがわかる文字、だが《村長》はふざけ過ぎなのでは？
バグっているのか、と思い何度も見返すが、変わらない文字に困惑してしまう。
ま、まぁね？怪しい人だったら切ればいいしね？
そっと応答のボタンを押した。
ピッ。
雫 「もしもし…？」
村長「もしもし？雫ちゃんだよね？」
すこしふわっとしたような声。名前を知っているという事は知り合いではあるようだ。
雫 「あ、はい。」
村長「えっと、名前が無いんだけど…村長だよ。今雫ちゃんのTwitt〇r見てさ、急いで連絡したんだよ。大丈夫？」
雫 「だ、大丈夫です。記憶が無くて混乱してるだけなので！」
出来るだけ明るく答える。痛いとかそんなのはないから大丈夫なのは本当だ。嘘は言っていない。
村長「それは大丈夫なのか…？」
ただ、村長自身は納得していないようだった。
続く…
第十八話 [江戸茶色の村長たちとの交流]→←第十六話 [柑子色の帰路]
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陽炎/蜃気楼(プロフ) - ゆずまるさん» 案外予定通りに進んでてこっちも記憶戻って安心してる(結構延びちゃったりするから)あ、全然大丈夫だよ！ゆずまるが好きな時に来ていいからね (2021年5月6日 0時) (
レス) id: c9ecb5a106 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる(プロフ) - 雫ちゃん記憶戻って良かったぁしばらく来れなくてごめんね (2021年5月5日 20時) (レス) id: f63821bc92 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 星猫さん» 僕は迷惑かけられた人の中でもかなり軽い方だったと思うので大丈夫です。それよりは他の方に誠意を見せてあげてください。 (2021年4月17日 10時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 私の自業自得で貴方にも迷惑させて、誠に申し訳ありません。 (2021年4月17日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 星猫さん» ちらっと星猫さんの事調べさせていただきました。かなり荒れてますね…もうこんなことは繰り返さないよう、気を付けましょうね。きちんと反省！これ大事ね (2021年4月17日 0時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時：2020年12月28日 18時
