53話 ページ3
「お前誰のこと心配してんだよ!
あのAだぜ?!逆にヒソカを魅了して利用してんだぜきっと」
「魅了って…」
「…あいつすげー美人だし、そうでなくてもめちゃめちゃ強いんだ。
俺もいつあいつに勝てるかわかんねぇ
それに、Aが危険だって思ったら最初からヒソカといねーよ」
「あ、そっか」
苦笑いしながら頭をかくゴンを、キルアは呆れた目で見て笑った。
ーーー
「…聞こえてるんだけどねぇキルア坊ちゃん……」
「あれ、お怒りかい♢」
「まさか。事実だし」
今度はヒソカが苦笑いである。
「…。霧が、濃くなってきたね」
「…
ああ♡」
Aの言う通り一段と濃くなった霧の中で、あらゆる所から悲鳴が上がり始めた。
この地特有の生き物たちが受験者たちに牙を向いているらしかった。
…ただここに、そんな生き物たちを寄せ付けず、そして生き物たちより遥かに受験者にとって脅威となる男がいる。
先程からずっと粘着質なオーラが薄くにじみでてAが不快そうに眉をひそめていた頃
彼の我慢はついに限界を迎えた。
彼は優雅な手つきでどこからか出したハンカチを木の枝にかけて、大事なAをそこに登らせた。
「君も殺る?」
「死体をイイ子ちゃんの餌に貰えれば結構」
「オーケー♡」
ヒソカは返事をしながら眉を歪め目を細め、口角を上げて振り返った。
その目は狂気に染まり、これから見る血の色を思い浮かべて頬を蒸気させている。
既に投げられたトランプカードは何十人もの受験者たちに命中し、悲鳴をあげる彼らをまた満足そうに見つめていた。
「…変態」
「もう失礼だな…♢
君のお気に入りも混ぜてあげたんだから感謝して欲しいね♡」
彼が獲物を見渡すその中に
レオリオと、Aが目をつけていたクラピカもいるのだった。
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まりん(プロフ) - 続き書いてください!!お願いします! (2022年10月1日 17時) (レス) @page7 id: f7a1345d2d (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!!アダルトリオと幻影旅団のからみ待ってます!!! (2022年2月8日 12時) (レス) @page7 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
ホシ(プロフ) - この展開結構好きかも……続き楽しみに待ってます。 (2020年5月31日 23時) (レス) id: 1713eba148 (このIDを非表示/違反報告)
眠り姫なう - やっばアダルトリオ神だわ…更新頑張って下さい! (2020年5月26日 10時) (レス) id: 27d563ce86 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ピトーさん» 遅れてすいません!!ありがとうございます!できる限りのペースで頑張っていこうと思いますのでどうぞよろしくお願いします! (2020年4月25日 1時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひはる | 作成日時:2020年1月1日 1時