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dad.10 ページ10

・You・




圧力鍋の音で目が覚める。


そうだ。火使ってたんだ。

これは危ないうっかり。ママに似ちゃった?もしかして。


そんなふうに思いながら、まだ半分眠っている体で火を消す。


なんだかまだまだ眠れる気分。

もう少し寝よう。


2時間ほど寝てたけど、きっとパパはまだだし。


まださっきまで眠っていたそこは暖かくて

二度寝に時間はかからなかった。




“パパもママも嫌いっ!!!”



聞き覚えのある声は自分のモノ。


どうしてそんなことを言うのと思う心とは裏腹に

自分の中でまるで台本のように決まった言葉が出ていく。



“なんで1人にするのっ!?”


“どうして帰ってこないのっ?!”



あれ、知ってる。


これは私が言った言葉。


パバとママの悲しそうな顔。辛そうな顔。


やめて。その顔を見せないで。

そんな顔をさせたいわけじゃなかった。


させるつもりは無かった。


何かが切れた途端、自分で求められないほど溢れた。

“寂しい”が、“悲しい”が、全部。


でも、これはもう終わった話で…。


そこまで解けた途端目が覚める。

バッと開いた目。


目の前に見えるのは私の好きなソファーの色。


あぁ、夢かと冷静に理解出来る。


本当に、夢の中でフラッシュバックみたいなこと起こるんだと感心。



「A?」


「…え、あれ。パパ。」



全く気づかなかった。

反対側に座って私を見てたパパは心配そう。


魘されてたのかもしれない。


あの頃のことは、私も本当に嫌な気分になるから。


そして、あの頃のことを思い出すと、誰かに抱きつきたくなる。

無性に。





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作品ジャンル:タレント
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layla(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます!やっと更新できた感じですが、まだ応援していてくださると嬉しいです! (2019年3月27日 13時) (レス) id: 7604ca25db (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - このお話とっても大好きです!!応援してます (2019年3月27日 11時) (レス) id: ca40f868b3 (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - エルさん» コメントありがとうございます!!すみません、時間の関係で全体的に更新止めちゃって...。応援ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年3月3日 20時) (レス) id: 5aff5b6ab3 (このIDを非表示/違反報告)
エル - このお話とても面白くて大好きです!無理にとは言わないですが続き読みたいです!応援してます!! (2019年3月3日 18時) (レス) id: bde4346fb8 (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます! (2018年11月14日 15時) (レス) id: 25993da8da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Layla | 作成日時:2018年11月12日 23時

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