My Dad!

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ある日のこと。


今日は三代目のライブの日でございます。


高校を休んでママと一緒に楽屋に挨拶。

こんな日の私の役目と言ったら昔から

みんなの緊張を解していつも通り応援すること。


もちろん、こっちだって緊張するけどそれは気合いで隠す。



｢失礼します｣



ノックしてそう挨拶したままに続いていけば

密着やらなんやらのカメラやマイク

かけられたメンバーの衣装に、ごちゃごちゃした机。


まだ時間もあるから結構騒がしい。



｢お！桔梗さんだ！久しぶりに見た！｣


｢岩田ちゃんまた可愛くなった？｣


｢あー、Aが俺の事そう呼ぶの桔梗さんのせいか｣




そうやって、私はこの間あったから

珍しいままの方にみんなが群れてる間に

誰の私物か見分けて必要なさそうなものを所定のいちの戻すのも私の役目。


迷惑か悩んだ時もあったけど

意外とこうしとく方がみんな無くし物をしないことが判明。


あと、帰る時に片付けやすい。



｢Aいつもありがとな｣


｢ダディ久しぶり。これくらいしか出来ないからねー｣


｢帰れなくてごめんな｣


｢今会えてるじゃん？パパを待ってくれてる人がいるって凄いことだよね。頑張ってね｣



ものを片付けながら最後はパパを見てそう言えば

大人だなぁなんて頭を撫でられて笑ってしまう。


開けっ放しのワックスなんかは無闇に閉じないで定位置へ。


そうやってまだ見られる状態になった机に満足感。



｢あ、あの、登坂さんの娘さん？！｣


｢あ、はい｣



急に呼ばれたから振り向けば

見たことのあるような司会者さん。


何かの番組の取材も入ってるのかな。



｢あぁ、ほんとに綺麗な顔してますね！

さすが美×美で生まれてきた逸材！｣



興奮してるようだけど少し失礼な気もする。


大人って、親しか見ないよね。

私だってバランスボール乗ったりメイクの練習したりしてるもん。


パパとママの間に生まれたから逸材なんて言われてもなぁ･･･。


こゆことは、よくあるんだけど。



｢あー、Aなんぱしちゃダメですよー｣


｢直人さん･･･！｣


｢この子の周りはホント怖い男やら女やらでいっぱいですから｣


｢と、いうと？｣


｢この子、LDHが育て親みたいなとこあるんで。みんな怒ったら怖いんです｣



気をつけてくださいなんて直人さんが笑いながら言ってたら

その人は違うところに行ってほんの少しスッキリした。

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