My Dad!

dad.26 ページ27

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泣いたらクラクラしちゃう。


分かってたのに涙が止まらなかった。


私は取り返しのつかないことをしてしまったんだ。

いけないことを、よくないことをしたんだ。


そうしてしまった自分が憎くて嫌で

余計に涙が止まらなかった。



｢A、泣かないの。ほら、しんどいでしょ。

目こんなに腫れて。冷やすものままに貰おうな｣


｢パパ･･･ママ･･･パパ、私、私は･･･｣


｢うん｣


｢愛が足りないとかもっと一緒にいたいとか

そんな贅沢は言わないの。わがままは言いたくないの｣


｢うん、わかってるよ。Aは我慢してるもんな｣


｢でも、でもね、たまにわがままが抑えきれなくなる。

画面越しのパパとママの笑顔を私にもっと向けてよ。

会える時は一緒にご飯を食べてよ。

そんなに遠く離れていかないでよ。

家でゆっくり一緒に昼寝がしたい。

でもそんなの贅沢で、今でもパパとママは精一杯なの｣



あの日から、パパとママはギリギリで働いてる。


私との時間を相当つくってくれてる。

その上こんなこと言いたくなくてでも聞いて欲しくて

矛盾した自分の気持ちに嫌気がさす。



｢どうしようパパ。

私、理解してるつもりなの。2人を支えてるつもりなの。

でも、どうしても上手くいかなくなる。離れていかないで｣



こんな私を嫌わないで。


言葉がとめどなく流れる。

やめてよ。全部でたらダメだよ。


パパとママはなんでも許してくれるの。

幻滅なんてしないの。


だから、私はワガママ言ったらダメなの。





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