My Dad!

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その次の日だった。


緊急に取り上げられたのは登坂広臣と登坂桔梗の活動休止報告。


理由は、娘、つまり私の精神が不安定になったから。


でも、そのせいだと言わないで欲しい。

娘を思う親として、万全な体制で仕事をしたいアーティストとしての判断だと言っていた。


私の中で色んな感情がリンクしてすれ違って

行ったり来たりしてるうちに絡まった。


私のせいだと自分に失望した。



もう自我なんてなかった。

自分が自分じゃないみたいに荒れて動き回った。


不安定になるとこうなることを忘れていた。


部屋はぐちゃぐちゃ顔もぐちゃぐちゃ。

赤ちゃんみたいって思う余裕が一瞬心にできた時

最後の仕事を終わらせてパパとママが帰ってきた。


いつも通りいようと楽しそうな声を響かせていた2人。


申し訳なさでおかしくなりそうだった。


入ってきた2人は、一瞬声を止め、また話し出す。



｢あらあら、Aったら散らかしすぎー！

仕方ないからママが片付けてあげる！｣


｢桔梗がしたら仕事増えるからやめて｣


｢え、ひどい！ママ傷つきました！｣



いつも通り。ね。


さすが演技のお仕事してるだけあるなって。

でも、家族なんだから、嘘くらい、分かるよ？



｢･･･なんで。休止なんてするの･･･？｣


｢A、これは、ママとパパの意思でね？｣


｢私がこうなるから？大人しく、いい子でいられないから･･･？｣


｢A違う･･･違うよ？｣


｢もうやだ･･･｣



口が、体が言うことを聞かなかった。


あの日、昔のあの時、終わったと思ってたのに。


親離れできない私は、この情緒を落ち着けられない。




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