episode.17 ページ19
｢ごめんなさい。戻らないと。｣
｢いやいや、楽しかったです。｣
｢ほんと、こっちが誘ったのに。｣
ﾍﾟｺﾍﾟｺと何度も謝るAさん。
この人に頭下げさせるとか、俺らまじやべぇかも。
エレナさんからの電話の内容は、急遽仕事が入ったことらしい。
先延ばしにされてた仕事が前に飛び出してきて、これから準備。
あぁ、大変だろうなと察することが出来るのは今までに体験したことのあるような事だから。
｢もう少しお話したかったのに。｣
｢ありがとうございます。ほんと。｣
“こちらこそ”なんて幼さの残る笑顔で答えてくれたAさん。
発音よくgoodbyeと手を振ってアレックスさんと腕を組んで歩いていく。
そんな姿に自分たちも手を振り返す。
小さくなっていく背中と細くなっていく足が見えなくなった途端
何に対してなのか分からない溜息が出た。
この何時間かがほんとに夢みたいで。
まだ覚めない。
なんとかホテルに向かって歩き始めるものの
あんな大物とさっきまでいた現実感がない。
っていうか、夢だったんじゃないかと考え始めてる自分がいる。
もちろん夢なんかじゃなく、倒れ込んできた体温もあった。
一生分の運を使い果たした感じ。
｢夢みてぇ。｣
俺のつぶやきに、ただ頷くだけの周りもまだ現実感が湧いていない。
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layla(プロフ) - かえでもちちさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです！待っててください！笑 (2019年4月4日 23時) (
レス) id: 7604ca25db (このIDを非表示/違反報告)
かえでもちち(プロフ) - 夢主が上の立場というのは中々無いので面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年4月4日 22時) (レス) id: f78011fcab (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - るたち。さん» コメントありがとうございます!まだ少し遅くなりそうですが、調子が乗ってきたら、たくさん更新するので、待っててくださいね！ (2019年1月21日 23時) (レス) id: 25993da8da (このIDを非表示/違反報告)
るたち。(プロフ) - 更新愉しみにしていますね(´ｰ｀) (2019年1月21日 14時) (レス) id: a23aa7a3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：layla | 作成日時：2018年9月1日 12時
