episode.7 ページ7
｢いやぁ、私、三代目さん好きなんですよねー｣
“……え？”
って、声が重なる。
Aさんは鼻にティッシュを詰めたまま、事務所の裏口にある椅子に座ってる。
座って。なんて言われたけど、無理だよね。
今やっと自分のファンがなんて“無理！”って泣きながら言うのかわかってるもん俺。
｢え？だってダンス上手いし、歌上手いし。
私歌下手で、Alexの前で歌ったら怒られるんですよ。｣
“You don't sing anymore!...お前はもう歌うなーって。”
ｸｽｸｽ笑ってるAさん。
別に嫌そうじゃない感じからして、やっぱり2人の絆は強いんだろう。
笑顔が余計に周りの空気をまったりさせる。
なんか、ある意味才能に思えてきた。
｢俺らも超Aさんのファンですよ。な？｣
そう同意を求める直人さん。
俺らも必死に首縦に降る。
｢ははっ、知ってましたー。昔、ヒロさんライブ来てくれて
挨拶してくれた時に聞きました！その時ですよ知ったのー。｣
うわ、ヒロさん超感謝。
長い足を放り出して、サンダルをﾎﾟｲｯと蹴って遊んでる。
うん、なんかちょっと和む。
ポケットティッシュを取り出したポケットとは逆のポケットから
iPhoneを取り出していじいじしだすAさん。
“Alex急かしまーす。”って笑いながら。
｢あ、私自己紹介しましたっけ？｣
｢あー、いらないっすね。ってか、俺らの方こそ。｣
｢あー、いらないっすね！｣
親指を上に立ててﾆｶｯと笑うAさん。
今日以上に写真撮りたいって思った日最近なかったかも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 598人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
layla(プロフ) - かえでもちちさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです！待っててください！笑 (2019年4月4日 23時) (
レス) id: 7604ca25db (このIDを非表示/違反報告)
かえでもちち(プロフ) - 夢主が上の立場というのは中々無いので面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年4月4日 22時) (レス) id: f78011fcab (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - るたち。さん» コメントありがとうございます!まだ少し遅くなりそうですが、調子が乗ってきたら、たくさん更新するので、待っててくださいね！ (2019年1月21日 23時) (レス) id: 25993da8da (このIDを非表示/違反報告)
るたち。(プロフ) - 更新愉しみにしていますね(´ｰ｀) (2019年1月21日 14時) (レス) id: a23aa7a3dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：layla | 作成日時：2018年9月1日 12時
