episode.34 ページ37
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もちろん一気に撮ることはなく
少しずつカットして完成していく。
その度に俺たちは引き込まれて闘争心に似たものを燃やした。
休憩に入ると英語で聞こえてきたのは
それが始まってから2時間半後。
あの激しいダンスをずっと続けて･･･。
ほんとにすごい人。
ただ、すぐにこっちに来ないでそそくさとスタジオをあとにした姿が気にかかった。
今までの姿ならすぐにこっちに掛けてきそうなのに。
感想で盛り上がるその場に
またトイレと嘘をついて悪ふざけを聞き流してAさんの後をついていった。
良くないことかもしれない。
仕事かも。トイレかも。
でも、この引っ掛かりが気になった。
突き当たりの曲がり角を曲がってもなんの姿もなかった。
もうその場を離れたのか、どこかに入ったのか。
見失えば俺は何も出来ないただの無力で
仕方ないとスタジオに戻ろうとした時壁沿いにある階段に目がいった。
なんともない白い階段。
どこにでもありそうな階段。
そこから、稼がな物音が聞こえた。
探究心で、好奇心で、その音に向かった。
静かに近づくとそこには
小さく丸まった背中。
細くて綺麗な赤い何か。
考える暇もなかった。
｢Aさん？！｣
大きな声ではなかったと思う。
わざわざその場に来たAさんに何かわけがあると思ったから。
急いで駆け寄れば
さっきまでは聞こえなかった苦しそうな呼吸音。
｢ゆっくり呼吸できますか？誰か呼んだ方が･･･｣
勝手に処置してもいいものかと焦って
誰かを呼ぼうとした時
小さくて細い指が
簡単に振り解ける微量な力で俺の袖を掴んだ。
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layla(プロフ) - かえでもちちさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです！待っててください！笑 (2019年4月4日 23時) (
レス) id: 7604ca25db (このIDを非表示/違反報告)
かえでもちち(プロフ) - 夢主が上の立場というのは中々無いので面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年4月4日 22時) (レス) id: f78011fcab (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - るたち。さん» コメントありがとうございます!まだ少し遅くなりそうですが、調子が乗ってきたら、たくさん更新するので、待っててくださいね！ (2019年1月21日 23時) (レス) id: 25993da8da (このIDを非表示/違反報告)
るたち。(プロフ) - 更新愉しみにしていますね(´ｰ｀) (2019年1月21日 14時) (レス) id: a23aa7a3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：layla | 作成日時：2018年9月1日 12時
