episode.30 ページ33
･
｢は、え、誰｣
｢･･･いや、勘違い、かも｣
落ち着いて、静まり返ったその場を
なんとか破いて話しかけてきた直人さん。
でも、この場であんな大物の名前なんか出せるはずもなく
ブンブンと頭を振るけど。
長年付き合ってきた仲間にはバレバレで
直己さんに、熱愛だけはやめろよと釘を刺される始末。
なんとか意識がこの場についてきた他の人たちも
誰だ誰だと俺を取り囲むけど
ただただ沈黙して、自分を冷静にするのに精一杯だった。
｢あれ？登坂さん具合悪いんですか？｣
はぁっと、溜息をつきながら
みんなに赤いと言われた顔を元に戻そうと必死になってた時。
ひょこっと俺の目の前に現れて
ふわふわにこにこと俺に笑顔を向けているのは
間違いなく俺の惚れたAさんで。
急に現れたもんだからびっくりして距離をとった。
ばれないように。ばれないように。
｢びっくりした･･･。急に現れないでくださいよ｣
なんて笑う。
だって、具合悪そうだったから！って
いつもの笑顔でハハハと笑うその人は
綺麗で透明で、目が回る。
｢これから皆さん予定あります？｣
俺に最初に話しかけてきたのは
ほんとにただ俺を心配してただけらしくて
俺が無事だとわかった途端すぐにみんなの方を向いてそう言い出す。
それに対して、直人さんが暇ですと即座に答えて
Aさんの顔がまた一段明るくなる。
｢良かったら！撮影！見ていきませんか！｣
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 598人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
layla(プロフ) - かえでもちちさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです！待っててください！笑 (2019年4月4日 23時) (
レス) id: 7604ca25db (このIDを非表示/違反報告)
かえでもちち(プロフ) - 夢主が上の立場というのは中々無いので面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年4月4日 22時) (レス) id: f78011fcab (このIDを非表示/違反報告)
layla(プロフ) - るたち。さん» コメントありがとうございます!まだ少し遅くなりそうですが、調子が乗ってきたら、たくさん更新するので、待っててくださいね！ (2019年1月21日 23時) (レス) id: 25993da8da (このIDを非表示/違反報告)
るたち。(プロフ) - 更新愉しみにしていますね(´ｰ｀) (2019年1月21日 14時) (レス) id: a23aa7a3dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：layla | 作成日時：2018年9月1日 12時
