episode.10・Hiroomi.Tosaka ページ10
普段着じゃ考えられないようなピチッとしたスーツ。
出たての頃スーツ着ようとして腕筋のせいでうで通らなかったのを思い出す。
横では岩ちゃんと直人さんと健ちゃんでどんな美女がいるかと話し合ってる。
いや、まぁ別に話し合うような内容じゃないっしょ。
それに、今回は特定の人物とだけ軽く挨拶すればいいんだし。
とか、真面目なことを考えてるふりしながらも3人の会話から出てくる女性像を想像してる。
だって、俺も男なんだもん。
それに、もしかしたら彼女に会えるかもしれない。
そう思うだけですこぶる元気が出てくる。
サングラスで隠されてたあの奥の顔を見ることが出来る可能性がある。
さすがにパーティー会場でまでグラサンってことはないだろうし。
俺の目当ては、顔合わせの軽い挨拶と
───────彼女だけ。
まぁ、どんな顔してんのかは分かんねぇけど
男の勘があれは凄いぞ。って唸ってる気がするから気になる。
「この前の人いんのかな?」
隆二も俺と同じ事考えてたみたいで俺に聞いてくる。
もちろん、知らないけど。
でも、“それ、俺も思った。”っていう同意はした。
いてくれたらかなり嬉しい。
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時