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episode.7・Hiroomi.Tosaka ページ7

結局そのあとまた会えるわけでもなく1ヶ月。


まぁ、会えるわけないんだろうけどね。


あの日2回会えたのも奇跡なんだろうし。


後ろ姿だけだから同一人物なのかもわかんない状況なわけだし。


でもそれでも会ってみたいって思うのは、ただ知りたいだけなのか何なのかはわかんねぇけど。


ある種の一目惚れにかかってるみたい。

……まぁ、自覚のある一目惚れなんてあったことなかったけど。


あの艶のある髪に綺麗にスーツを着こなす感じ。

ただ者ではないのは確実。



「だからこそ会える確率なんてねっつの。」



そう、土日や祝日ってったって必ず休みがあるわけでも暇になる訳でもない。


軽い気持ちで出かけに行くこともできない身だし

それなのに、人探しなんて到底無理。


しかもあんなに警備が厳しそうな人間に近づくことさえもできない。


っていうか、そうそう自分の意思で外に出られないのに見つけることがまずできないわけ。


俺の呟きは、隆二には聞こえてたらしくて“なんて?”って聞き返してくる。



「……なんでも。」

「ふーん。」



俺がわざわざ相方に言わないことだから、深く詮索はしてこないものの好奇心と怪しさで煌めいてる隆二の瞳。


この調子じゃいずれバレるな。


インスタを開いて、フォローしてる相手へ時間いっぱいダブルクリック。

まぁ、全部とかさすがに無理だけど。


その時に聞こえてきたドアを開ける音。


“HIROさんからの呼び出し!お前らなんかした?!”


直人さんの慌ただしい声。

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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時

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