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episode.39・Hiroomi.Tosaka ページ41

物珍しそうにつまみに手をつけながら

ものすごい勢いで酒を進めていくAさん。


こんなに近くに感じたのって、パーティーのベランダ以来かも。


共通点は、ボディーガードらしき人物がいないこと。


でもさ、俺の感覚的には

お嬢様っていつもボディーガードに貼り付けられてるイメージ。


隙間なく右と左と前にピタッと。


だから、こんな芸能人のオフ日みたいにAさんとあってることに違和感。



「Aさんいつもボディーガードみたいな人いるじゃん?」


「あぁ…倉田さんと北田さんですね。それがどうしたんですか?」



少し嫌そうな雰囲気を漂わせたような気もしたけど、“今日一緒じゃなくて大丈夫なの?”って。


途端、肩をピクリと揺らしたAさんに少し焦りが積もる。



「まさか、抜け出してきたとかじゃないよね?」



俺の問に、“それは無いですけど…”って小さな声で答えたAさん。


けどって何けどって。



“けど何?”って聞けば、“報告せずに出てきました。”なんていう返事。


これはあれか。


報告しないといけないのにこっそり出てきましたパターンか。


しばらく黙ってれば、予想通りに答えてきた。



「すみません。あの、登坂さんに迷惑かけることは絶対ないんで。」


「いや、そこは別にきにしてねぇけど。大丈夫?今までもしたことある的な?」



俺の問にまた少し黙ってから、悪戯に微笑んで“初めてです。”だって。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時

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