episode.38・Hiroomi.Tosaka ページ40
「私、凄い好きです。三代目さん。」
「ありがとう。」
そこが“登坂さん”ってならなかったことに悔しがりながらも、
やっぱり一生懸命やってることについてそれを褒める言葉は嬉しい。
しかも、結構念入りに聴いてくれたらしくて感想も細かい。
熱心に話してくれるから、それもまた嬉しくて聞き入ってれば少ししてから“すみません。なんか一人で話しちゃって…”なんて言われた。
「いや、すげぇ嬉しいから。聴いて終わりじゃなくて歌詞とか声についてまで感想くれるし。
俺はそういうの嬉しいから。」
そう言えば、Aさんはかなり安心した笑を見せて“良かった。”って呟いた。
それから、“次は登坂さん。何か話してください。”って言われた。
って言っても、何か共通の話題が思い浮かぶ訳でもないし。
かと言って自分の仕事の話だけをするのもどうかと思う。
んで、咄嗟に出たのが
「光輝さんって、Aさんのことすごい大切に守ってるよね。」
これ。
まるで自分で自分の地雷踏んでるみたい。
だって、まさか俺に発言権があそこで回ってくるとは思ってなかったから。
「そうですね。光輝は生まれた時から私について歩いてて、私もそれが居心地が良かったですから。
多分、一番の理解者です。……って、私が話してちゃダメじゃないですかー!」
わざとらしく怒ってみせるAさんだけど、
俺の中で少し嫉妬が渦巻いた。
居心地が良かったとか、一番の理解者とか、すげぇ信頼関係。
ただ、同時に少し、違和感を覚えた。
episode.39・Hiroomi.Tosaka→←episode.37・Hiroomi.Tosaka
455人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「三代目JSoulBrothers」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時