episode.36・Hiroomi.Tosaka ページ38
「Aさんは今日なんかしてた?」
「いえ、特には。午前中に書類整理をしてからは何も。
……あ、強いて言えば、洋服選びに戸惑いました。いつも着ないような服で。」
久しぶりにワンピース以外の洋服を着たかもしれないです。って眉を下げながら言うAさん。
さっきから何も言わずともすぐに酒のお代わり聞いてくれたり、
時間をチラチラ気にしてんのは、ある意味職業病なのかも。
午前中に書類整理って言ってるくらいだし、結構早起きってことじゃない?
ワンピースってのは、この前見学しに来た時みたいな清楚な格好とかってことでしょ?
洋服に関しても職業病だったりして。
それくらい、今の会社の令嬢としての仕事が楽しいんだろうな。
「登坂さんは何してたんですか?」
「俺は、昼まで寝て、Aさんとのデート楽しみに過ごしてた。」
わざとデートとか言ってみたりしたわけだけど、Aさんガン無視。
“お仕事上寝ることは大切ですもんね。体の方は大丈夫ですか?”なんて方の心配。
俺の言葉なんて途中から聞こえてなかったみたいに。
くどいこともしたくなくて、そのまま話は違う方向に持ってかれた。
仕事の話とか。
Aさんは、接待には毎回行くらしい。
後、書類の整理も結構任されててパソコン使った書類制作とかもしちゃうらしい。
有能。
パソコンも書類整理も好きな仕事だから嬉しいって言ってるけど、俺あんま好きじゃねぇし。
かなり尊敬するよね。俺にもその能力欲しい。
俺の仕事も教えた。
っつっても、誰でも知ってるようなことしか教えらんねぇけど。
レコとか、作詞とか撮影とか。
それでも喜んで聞いてくれてたAさんにまた惹かれた。
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時