Tear [登坂広臣] (ページ34)

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episode.32・Hiroomi.Tosaka ページ34

うん。明日。

明日のはずだった。

いつの間に今日になったのか。まぁ、寝てる間なんだけど。

いざ当日になると、どんな話したらいいんだろうとか酒飲むのかなとか色々考えるわけ。

一般的には緊張っていうのかもしれないけど、これは興奮。うん。そう。

多少の緊張はあるけど。

……って言うか、かなりだけど。

来てく服はラフでいいよな。

あとは変装だけど。

変装してて迎えに行ったら怪しまれるか…？

まぁ、俺達のことを考えてくれてるAさんならそこら辺は完璧に配慮してそう。

っていうか、今から迎えに行くわけでしょ？

俺的には思い切り実家ぐらしとかかと思ってたけど、一人暮らしとか言うし。

一人暮らしだよ？好きな女の。迎えに行くんだよ？

少しくらいやましい事考えても罰は当たらないと思う。

ほら、俺って健全な男の人じゃん？

やっぱさ、少しくらい下心ないと逆にヤバいと思うわけよ。

携帯を覗いたら“準備出来ました。いつでも大丈夫です！”っていう言葉と、楽しみですって言葉。

予定より早かったけど、早いに越したことはない。

“今から行く。”って言葉と、俺も楽しみだってことを送った。

もちろん、俺ら的には休日である今日は、既読も早い。

待ってみたけど、特に何も送られてこなかったって言うのが事実なわけだけど。