episode.22・Hiroomi.Tosaka ページ23
すぐにまたシンッとなるからちょっと気まずい。
「Aさんって、今行ってみたい場所とかあるんすか?」
だから、咄嗟に思いついた質問がこれっていうのも許して欲しい。
いえば適当な質問だったけど、必死に考えてくれる。
顎に手を添えてしまうのは癖かなんかかな?
少しの間考えてから、“居酒屋さん。って、行ってみたいです。”って俺の目を見て答えた。
「いつもレストランとか行ってて、静かにしてないといけないからお腹にも入らないし。
1度たくさん頼んで何も考えずに食べてみたいです。」
金はあっても束縛は激しいんだろうな。
居酒屋ならいつものように行ってる。
高級なところが嫌ならとことん頼んで食べて飲める所。
「今度一緒に行きません?連れていきますよ。」
もちろん誘うし。
俺の誘いに、パッッと明るくなったAさん。
“ほんとですか?!”って、嬉しそうに聞いてくるからもちろん肯定する。
ただ、俺の休みとか忙しいんじゃないかとかそういう心配があるらしい。
「そんなん大丈夫っすよ。夜でもいいんすか?あ、でも夜だと外出ずらいっすかね?」
「だ…いじょ……うぶ、だと思います。登坂さんに合わせますよ。」
その連絡のためにもってID交換。
次会う約束も連絡先の交換もできるとか、ついてっかも。
「時間空いた時連絡しますね。もしあれならAさんに合わせるんで。」
「今月はもうこういうの無いんで、いつでも大丈夫です。」
トイレで出てきてるからさすがにもう行かねぇと。
手を振ってくれたAさんに手を振り返して、なんとかニヤケを抑えながら元の場所に戻った。
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時