episode.19・Hiroomi.Tosaka ページ20
それから何があるでもなく
やっとこさパーティーの日。
俺が少しキメてるのに比例して岩ちゃんもキメてるし。
……ほんとやめて。
まぁ、勝ち目はあるって。うん。
自分で自分を納得させてこの前とは違う会場の駐車場から中に入った。
白いカーペットがひかれてて上には大きいシャンデリアがいくつもある。
壁に取り付けられてる時計がアンティークなのもマッチしててかなり高級感ある会場。
多分、この前の会場もそうだったんだろうけど。
まぁ、Aさんにしか興味がなかったっていうのが本音。
しかも、お偉いさんってなんか関わりずらい。
普通だと───これを普通って言うのも違和感だけど───騒ぎ立てられるのに
女性も男性もチラチラ見ることはあっても近寄ってきたりはしない。
なんかほんと変な感じ。
パーティーは出たことあるけど、ここまで誰がいるかわかってないのは初めてかも。
「あ!登坂さん!」
会場に入った途端、聞いたことのある鈴みたいに綺麗な声が俺の名前を呼んだ。
「え?」
薄い黄色の膝より少し下の丈のドレスを着たAさん。
……なんで俺の名前知ってんの?
今まで読んでくれたことなかったし。
ってことは、自分で調べてくれたってこと?
ってか、7人いる中で俺一人の名前だけ読んでくれたわけ?
「なんで臣の名前知ってんだろ。」
隆二も疑問らしい。
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時