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episode.16・Hiroomi.Tosaka ページ17

全員の頭に浮かんだはてなが見えたのか、

“パーティーです。”ってニッコリ笑顔で答えてくれたAさん。


でも、なんで?っていう疑問が残る。


そしたら、光輝さんがチョンッとAさんを叩いて“もっとちゃんと説明してって。”とか言ってる。


俺的には、その関係に少しの嫉妬が渦巻く。


だって、まだまだ敬語だしちゃんと名前で呼んだこともねぇし。

触ったことなんてもちろんない。

ちゃんと会ったのはこの間のパーティー以来なんだから。



「今回のCM撮影のお礼も兼ねて、またぜひパーティーにおこしいただきたいと思って。」



この他人行儀なのもなんか嫌。


まぁ、言えば雇い主と雇われ主っていう関係なわけだし。


これが終われば赤の他人に戻るってわけでしょ。


最初から後ろ姿見たってだけだったわけだし、心残りはAさんには何にもないってこと。


最後に会えるとしたら今誘われてるパーティー?

それなら、行くしかなくね?



「行きたいっす。」



最初に答えたのは俺。

後先考えずに答えるのはどうかと答えたあとに思ったけど。仕方ない。


もし、パーティーで何か爪痕残したら、また会える可能性が出てくんだから。


ただ、そう簡単にも行かないわけで直己さんが“HIROさんに聞いてから報告を任せます。”だって。


当たり前のことだけど、行けるか行けないか決めるのはHIROさん。


行きたい気持ちしかないのに。

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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年9月3日 11時

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