Tear [登坂広臣] (ページ1)

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episode.1・Hiroomi.Tosaka ページ1

「臣～ん」

なんだよ語尾のん。と突っ込みながら俺を呼ぶ相方に目をやる

「俺さ、目の色綺麗な人憧れるの」

「いや聞いてねーし何の話だよ」

笑いながら突っ込めば

知ってるよ？俺のこと構ってくれないでずっと携帯様とにらめっこなんだもん

なんていじけてる奴

それより

「なんで急に目よ」

「うんあのね、」

やっと話聞いてくれることに満足したのか目を輝かせる今市氏の話を聞いてれば

海外セレブがテレビに出てて目の色にときめいたんだとか

「んで？」

「うん。そんだけなんだけどね」

そんだけかい！というツッコミも虚しく宙を舞って

隆二はすっきり顔で携帯と向き合う

……いや俺スッキリしてねーよ？

なんて心ん中で騒いだって隆二君には分からないわけで

仕方なく俺も携帯に目を落とした

一応気になったから “目の色種類” つって検索入れれば何件か引っかかってくれる

ｽｰｯとスクロールしてけば気になる瞳の色

…別に目が気になるんじゃなくて色ね

三代目のカラーの青

昔から好きだったって訳じゃないけど三代目に入ってから好意が強まった青

まぁ、この目の画像見てるんだったら青ならなんでもいいって感じ

好きな三代目カラーだからって理由で

「なんだ。臣調べてんじゃん」

「隆二のせいで気になったけど、目の色違うんだったら青ならなんでもいい」

「お！いいね。俺は琥珀色も好きだけどな～」

なんて言うからどんな色？とか言って色々話してたら結構楽しいっつーね

「そこイチャコラしすぎ」

最終的には直人さんに突っ込まれる

「いや、イチャコラしてないっすけどね？」

という俺と反対に

「ラブラブに見えます？」

なんて前のめりになって聞く隆二

見えなくていいわ!って突っ込めばこれからの俺らの将来に関わるよなんて

意気込んで言うからどんな将来想像してんだよ！って言えば

そんなん決まってるでしょ！つって頬に手を添えて完成隆二ちゃん

そっからも隆二のおふざけは止まらずそれに対して突っ込んでいく俺を殴りたい

結局構うから悪いんだよな～

なんて

変な方に頭を持ってかれたりして

「そう言えば今日お祭り！」

また唐突に違う話を始める隆二にももう皆慣れた感じ

「一年に一回のでっかい祭り！行きターイ」

「残念。今から夜中まで仕事みっちりです」

直人さんの発言に少し気分の上がってたメンバー全員肩を落とした

───────この時は、まだ知らない