episode.32・Hiroomi.Tosaka ページ34
「零星さん」
今じゃないとダメな気がして
───────今じゃないともぅない気がして
口を開いて零星さんを見た
「…ん。」
零星さんが小さく返事をくれたのを確認してから声を発した
「好き。」
長い文は必要ない
───────好き。
この一文字が充分な気持ちなんだから
彼女の目が俺を捉えていて
その目は初めて会った時と違う……
───────中に輝きがあった
その瞳は徐々に潤いだし、零星さんは口を開いた
「……初めてなの。人を好きになるなんて……
っ……私もっ好き。でも……私の話聞いて欲しいの……。
付き合うのは……それからがいい。」
「……なんで?」
聞いてもすぐに返ってこない返事
「もしかして、話聞いた俺が零星さんのこと嫌うとか思ってる?」
そぅ聞けば図星だとでも言うように跳ねる肩
「……人を好きになるなんて初めてなの。
だから…私、登坂さんに嫌われたくない。もし、話を聞いた登坂さんに
振られたりしたら……って。だから、、最近登坂さんのこと避けてた…」
あ、やっぱ避けられてたんだ
「……っつか、俺も言ってい?俺もこんなに人好きになったの初めてだし。
それと、俺HIROさんと約束してるから。何があっても零星さんの全部受け止めるって。
零星さんが俺に話をするのにどんだけ時間かかってもいい。
もし、心の準備ができてなくて今付き合えないならそれでいい。
でも、俺は待てるよ。同じ気持ちだってわかったんだし。ただ、心の準備だけならいいけど
俺に嫌われるかもしれないとか、無駄なこと考えんな。
ぜってぇ嫌わねぇんだから。」
そぅ言えば、途端溢れ出てくる涙
「好きっ。男の人大嫌いで、、人が怖くて……
群れが怖くて……そんな私なのにっ、登坂さんが好きで
さっきだって、、私嫉妬してたっ
そんな権利ないはずなのに…苦しかった……。コップが割れた時に
すぐに駆け寄ってくれた登坂さんが嬉しくてっ、でも、、苦しくてっ……」
「うん。……零星さん、今すぐ俺と付き合って。」
わざと疑問形出ない質問をすればコクコクと頷く零星さん
───────俺の片思いは2週間ちょっとで両思いになった
「……っていうか、登坂さん固くない?広臣にしよ?」
「……じゃあ、私も呼び捨てがいい。…広…臣?」
速攻で呼んでくれるこれは何?!
「広臣…この前私のことを呼び捨てだった」
「いつ!?」
「喧嘩?した時」
「あぁしたかもw」
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Layla(プロフ) - さこさん» 初めまして!昨日たまたま見つけてくださってありがとうございます!笑ハマるなんて嬉しいお言葉ありがとうございます!更新、楽しみにしていてください! (2017年8月26日 20時) (レス) id: 1030294c19 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。昨日たまたま見つけて、読み始めたらハマっちゃったみたいで、次が気になって仕方ありません(^^)更新楽しみにしてます(^^) (2017年8月26日 19時) (レス) id: 997490eaeb (このIDを非表示/違反報告)
Layla(プロフ) - あやさん» 面白いなんて嬉しいお言葉ありがとうございます!早く書きたいとは思うのですが書きたいことがあってパンクしそうです笑途中から亀更新になったりするかもしれませんが是非!楽しみにしていてください! (2017年8月26日 9時) (レス) id: 1030294c19 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 凄く面白いお話でした!!早く過去にあった事が知りたいです!!更新頑張ってください! (2017年8月26日 7時) (レス) id: 8b3bfead09 (このIDを非表示/違反報告)
Layla(プロフ) - 広那さん» 読んでいただきありがとうございます!面白く思っていただけて嬉しいです!進展が早すぎるだろうか?など、色々考えながら書かせていただいています!頑張るので、楽しみにしていてください! (2017年8月25日 22時) (レス) id: 1030294c19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Layla x他1人 | 作成日時:2017年8月24日 3時