Believe [登坂広臣]

episode.27・Hiroomi.Tosaka ページ29

……あれから２週間


直人さんからの電話の内容は「明日復帰しろよー！」

……それは無いですよ…と心の中で突っ込みながら

完全にそんな感じじゃなくなって、結局零星さん送って帰ってくるという……



「……酷くない？」

「それ何回目臣〜！」

「臣ほんとごめんっっ！」



隆二に何十回と愚痴る俺

その度に何十回と謝る直人さん



「今回のは直人さん悪いですよ〜w」



直己さんが笑いながら言う



「臣ほんとごめんってー！許してー！」

「別に…もぅ直人さんに怒ってないですよ。

っていうか、最初から、直人さん心配して連絡くれたんっすよね？

それだったら、直人さんに腹立てても仕方ないじゃないですか」



まぁ、お邪魔されちゃったのは事実だけど

今俺がｲﾗｲﾗきてるのは、それじゃない


……零星さんに避けられてる

ほんと、これ絶対避けられてる…俺なんかした？！



「隆二、今日呑みいくぞ」

「分かったー！」



……隆二ってなんで予定空いてんだろ…



「なんで誘う時毎回予定空いてんの？」

「え、臣絶対この日誘うだろぅな〜って思うからだよ！」

「どんな能力w」

「素晴らしいでしょ！」

「絶対要らねぇww」

「えぇーー！ww」



今からトレーニング



「あ、零星さんあの、」



捻挫も治ったし完全復帰した俺

……いや、完全ではないな



「何ですか……、あ！山下さん！それ！」



えぇー、行っちゃうんすか？！

ってことが毎日なの！

これ絶対避けられてると思わない？

思うよね！


ーﾊｧ…


無意識のうちに出る溜息



「臣幸せ逃げるよ〜？」

「幼稚かって」

「えぇ？でもほんとだよー？」

「あぁ、辛い。好きな人に避けられるのは辛い。俺なんかした？」

「……無意識のうちにやった？」

「やるか！ww」

「…強引になんかした的な？！」

「なに。何隆二。今日は下〇タ気分なの？」

「いや、臣って実は強引でしょ？」

「何その俺知ってるよ。やった事あるもん？みたいなやつ」

「臣忘れちゃったの？！」

「え？！ww」

「嘘だってww」



こういう時の仲間って、一瞬でも忘れさせてくれるからいいよね。


でも、、彼女が遠く感じる

俺の方が近いという優越感が一気に覚めた感じ……



「ほら！今日いっぱい聞いてあげるから！」

「隆二……大好き」

「浮気はダメよ」

「冗談だよww」



隆二のニャンちゅうスマイルとやらに癒されながら夜を待った

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