Believe Ⅶ[登坂広臣] (ページ37)

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episode.315・Hiroomi.Tosaka ページ37

「それが分かんねぇんだよな。

雪ちゃんだって、あんなわかりやすい態度とられてたら分かってんだろうけど、

知らないふり突き通すし、雪ちゃんがどう出んのかが問題。」

だよね……って呟く零星。

それから、“ってことは、雪ちゃんってやっぱり秘密あるのかな。”って呟いた。

「ごめん零星さん。てことはに繋がる経緯がわかんねぇ。」

「だって、反応に気づいてるんだったら、ホントのオカマさんなら断るじゃないんですか？

私が見てるのは男だけって言って。でも、見て見ぬふりしてるってことは

満更でもないってことなんじゃないですか？」

違うのかな？って俺を見て言う零星だけど、

それよりも、俺のこんな簡単な説明だけで軽く裏を読んでく零星に驚かされた俺。

そうそう、そうだった。素早く裏を読むのが得意技だった。

自覚してんのかは知らねぇけど……多分してないけど。

「満更でもないって言うのは、雪ちゃんも星波ちゃんを気にしてる可能性があるってこと？零星さん。」

「じゃないですかね？だって、普通そんなにわかりやすかったら答えはすぐに出ますって。」

雪ちゃんと星波ちゃんの話の前に、明日のこととか話さなきゃなんねぇのはわかってんだけど

雪ちゃんの謎が深まる一方で、そのことばっかり考える俺がいる。