Believe Ⅶ[登坂広臣] (ページ33)

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episode.311・Hiroomi.Tosaka ページ33

ついにこらえきれなくなったのか

声をだして涙を浮かべながら笑い出した零星

「いや、俺が猫といるとそんなに笑える？！」

「ほひゃもうねほけへるおひはかくへつだよ。」

零星と違う声の方向に首を持っていけば、隆二が口一杯に朝ごはんを詰め込んでる。

食ってから話せよ。って言っとけば、口ん中にあった食べ物を音を鳴らしながら飲み込んだ。

少し大きめに声を上げて笑って、言われると思ったー！って一言。

なんとか笑いが治まってきて、ﾋｰﾋｰ言ってる零星の笑いの発作がちゃんと止まるのを待つ。

やっと深呼吸できるまでになった零星と目を合わせるけど、俺がまだミルキーを抱いてるのを見て、また笑いの発作に襲われてる。

「笑いすぎだから！」

だって！って、詰まりながら笑って返事を返そうとする零星。

また笑い始めたら困ると思って、ミルキーを零星に渡す。

今度は、上手に収まってミルキーを撫でながら“何が面白かったの？”って聞く俺に

ｶｸﾝｯ?と首を傾げて、“逆に何が面白くなかったの？”って聞いてきた。

「まず質問に答えなさいよ。」

そう言えば、ﾆｯｺｯと笑って笑いの発作の原因について

相変わず喉を鳴らしてるミルキーを撫でながら口を開き始めた零星