Believe Ⅶ[登坂広臣] (ページ20)

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episode.298・Hiroomi.Tosaka ページ20

それから直人さんとくだらない話で盛り上がってたら

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯと開く扉。

入ってきたのは変わらず笑顔な雪ちゃん。

「どしたの雪ちゃん」

「私も是非お話に入れて欲しいのよ♡」

「星波ちゃんは？」

直人さんの質問に、ん？って言った後に

「星波なら、仕事が入って帰ったわよ。」

って言葉。

星波ちゃんも最近じゃかなり忙しそう。

「だから雪ちゃんも暇んなったわけだ。」

「そういうことなのよん～！」

久しぶりに肩を叩かれる俺。

……いや、痛いって！

「あ、雪ちゃんのおかげで指輪のサイズ零星に聞かなくて済んだわ。」

「7号？」

「そう。」

「え、臣それ変わってないの？」

「大丈夫ですよ。指のサイズとか変わんねぇの？って聞いたら変わらないって答えたし。

昔つけてたリングと同じリングつけてたりしてるし。」

うわ、隅々まで見てんじゃん。って突っ込んできた直人さんに

ドヤ顔で当たりえじゃないすか。って答えた。

「鳥肌立つから！」

「登坂ちゃんったら！私のことも隅々まで見てちょうだい！」

「こっちの方が鳥肌もんじゃないすか！」

そんなやり取りしてたら、俺の携帯に着信。

おかもっちゃんから。

「すんません。仕事入りました。指輪会終わりましたかね？延ばします？」

「ううん。変えたから行くわ。」

「臣仕事？」

「はい。行ってきます。」

直人さんと雪ちゃんの温かい行ってきますに見送られて

急遽入った仕事をしに行く。ちゃんと、零星にも連絡を入れて。